町田市長「もはやどこへ行けばいいのか…」と途方に暮れる

【町田】長年にわたり「神奈川県か東京都か」で揺れ動いてきた町田市の帰属問題に、突如として激震が走った。本日未明、山梨県知事が緊急記者会見を開き、「町田市は古来より甲斐国との繋がりが深く、地理的にも文化的にも山梨県に帰属すべき」と衝撃の声明を発表。これに対し、東京都と神奈川県は「寝耳に水」「到底受け入れられない」と猛反発しており、町田市の未来を巡る三つ巴の激しい議論が勃発、市が東西南北に分裂するのではないかとの憶測まで飛び交い始めた。
山梨県の「電撃参戦」、その仰天の根拠とは?

山梨県が主張する根拠は、従来の常識を覆す大胆なものばかりだ。
- 地理的近接性という新解釈: 「中央自動車道を使えば都心よりも山梨の方が近い。事実、町田市民の多くが週末には山梨にレジャーに出かけている。これは単なる観光ではなく、魂の故郷への帰還である」と、精神論まで持ち出して主張。さらに、「リニア中央新幹線が開通すれば、山田から山梨まで一瞬で移動可能になる。町田の未来は山梨と共に栄えるべきだ」と、未来の交通網まで織り交ぜた壮大なビジョンを語った。
- 幻の古文書「甲斐国町田郷縁起」の発見: 「江戸時代には、町田の一部が甲斐国の飛地であり、そこには『甲斐国町田郷縁起』という文書が存在した」と、謎の古文書の存在を公表。この文書には、「町田の民は、苦難の時が来れば富士の御山に祈りを捧げ、甲斐の国の加護を求めるべし」といった記述があるという。ただし、その文書はまだ発見されておらず、「現在、富士山の麓の洞窟を探している最中である」と付け加えた。
- 水資源問題からのロビー活動: 「町田市の水源の一部は山梨県からの供給に依存しており、この水の恩恵を考えれば、山梨県への帰属は自然な流れ」と力説。これを受け、山梨県は町田市に対し、「山梨の清らかな水で育ったブドウで作ったワイン飲み放題」という破格の条件を提示した模様。これに対し東京都は「都の広域供給網の一部であり、全く関係ない。むしろ町田市民は東京の水道水に感謝すべきだ」と一蹴し、神奈川県も「箱根の温泉水の恩恵を受けているのは町田の方だ」と反論、「水戦争」の様相を呈し始めている。
東京、神奈川、まさかの共闘か!?緊迫する二者の動向

これまで町田市の帰属を巡っては、東京都は「多摩地域の一部として一体的に発展してきた」、神奈川県は「地理的に神奈川県に深く食い込んでおり、生活圏は神奈川そのもの」とそれぞれ主張し、一歩も引かない姿勢を貫いてきた。しかし、今回の山梨県の突然の介入は、両者の関係に変化をもたらしつつある。
東京都知事は、「冗談も休み休み言ってもらいたい。町田は正真正銘、東京都の玄関口であり、山梨が入り込む余地などない。この事態は神奈川県にとっても無関係ではないはずだ」と、珍しく神奈川県に協力を促すかのような発言をした。一方、神奈川県知事も「まさか山梨が名乗りを上げるとは。これほど荒唐無稽な話はない。町田市は神奈川県の『へそ』であり、動かしようがない事実だ。しかし、この前代未聞の事態を前に、東京都と膝を突き合わせて話し合う必要があるかもしれない」と、硬い表情で語った。
両者の間に、「反山梨」という共通の敵が生まれたことで、まさかの共闘路線が浮上する可能性も出てきた。
市民、自虐に走る。「町田ディストピア計画」浮上!?

突然の山梨県の参戦に、町田市民は困惑の色を隠せないどころか、諦めと自虐の念に駆られている。市役所前では、「まさか山梨まで出てくるとは思わなかった。もうどこに所属したいのか自分でも分からない。いっそのこと、『町田ディストピア計画』を立ち上げて、独自の国家を築きたい」「どうせなら、いっそのこと独立して『町田王国』を建国してほしい。国王は町田市民から選出し、財源は町田グルメの『アサヒ軒のラーメン』の売り上げで賄う」「税金が安くなるならどこでもいいが、山梨のワイン飲み放題は少し心が揺れる」といった、もはや自暴自棄とも言える声が聞かれた。
町田市関係者は、「あまりにも急な展開で、我々も事態を把握しきれていない。現在、職員の間でも『山梨県に移籍したら、ぶどう狩り放題になるのか?』といった議論まで飛び交っており、収集がつかない状態だ。まずは冷静に、市民の皆さんの意見を聞く場を設ける方向で検討したい」と、疲弊しきった表情で語った。
今後の動向が注目される町田市の帰属問題。この「歴史的」な三つ巴の争いは、一体どのような結末を迎えるのだろうか。引き続きこの問題の進展を注視していく。もしかしたら、明日は「静岡県が町田に海を提供」と主張するかもしれない。