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鬼殺隊ラジオ形式で、お送りいたします。
時代設定: 現代パロディではなく、隊士たちがそのままの姿で現代で公開録音をしているという「キメツ学園」的なゆるい時空設定です。
【出演】
- 甘露寺蜜璃(メインパーソナリティ兼ヒロイン)
- 伊黒小芭内(甘露寺を見守る騎士、冨岡への当たりは強い)
- 胡蝶しのぶ(進行役兼ツッコミ)
- 冨岡義勇(なぜか連れてこられた。空気は読めていない)
オープニング:道後温泉本館前にて
胡蝶: 「みなさん、こんばんは。鬼殺隊ラジオ、今回はスタジオを飛び出して、愛媛県は松山市、道後温泉の前からお届けしています。今日は『慰安旅行』という名目の……実質、ダブルデート(仮)ですね。」
甘露寺: 「きゃあーっ! すごいわすごいわ! 見て伊黒さん、道後温泉本館! レトロでとっても素敵! 千と千尋の神隠しのモデルの一つとも言われているのよね!?」
伊黒: 「ああ、実に風情がある。だが甘露寺、君の浴衣姿の方が、この温泉の千倍……いや万倍美しい。鏑丸もそう言っている。」
冨岡: 「……(無言で温泉の建物を凝視している)」
胡蝶: 「あら、冨岡さん。今日は伊黒さんと甘露寺さんのデートにお邪魔しているわけですから、もう少し楽しそうな顔をしたらどうですか? だから皆に嫌われるんですよ。」
冨岡: 「……俺は嫌われていない。ただ、建物の構造を見ていた。」
伊黒: 「チッ……。なぜ俺と甘露寺の大切な時間に、貴様のような陰気な男が混ざっているんだ。さっさと湯に浸かってのぼせてしまえばいい。」
コーナー1:松山城へのロープウェイデート
胡蝶: 「さて、場所を移動しまして、松山城へ向かうロープウェイ乗り場です。ここはリフトとロープウェイが選べますが……。」
甘露寺: 「私、リフトに乗りたいわ! 風を感じられて気持ちよさそう! 伊黒さん、一緒に乗りましょう!」
伊黒: 「勿論だ。甘露寺が落ちないよう、俺がすぐ後ろで見守ろう。(冨岡を睨み)おい冨岡、貴様はロープウェイの隅で大人しくしていろ。」
冨岡: 「俺もリフトに乗る。」
胡蝶: 「あらあら、冨岡さんが一人でリフトに乗って揺られている姿……想像すると少し切ないですね。私は冨岡さんの写真を撮って差し上げますから、並んで乗りましょう。」
(リフト乗車中)
甘露寺: 「わあ~っ! 高い! 松山の街が一望できるわ! ねえ伊黒さん、空気が美味しいわね!」
伊黒: 「ああ……君の笑顔が見られるなら、ここが天国でも構わない。(小声で)前のリフトに乗っている冨岡の背中が邪魔だが。」
冨岡: 「(前方のリフトで一人揺られながら)……風が強いな。」
コーナー2:松山グルメ食べ歩き(坊っちゃん団子&鯛めし)
胡蝶: 「松山城を散策した後は、お楽しみのグルメコーナーです。まずは名物『坊っちゃん団子』ですね。」
甘露寺: 「可愛い~! 三色のお団子が串に刺さってるのね! パクッ……ん~っ! 甘くて美味しい~! お茶に合うわね! 伊黒さん、あーんしてあげましょうか?」
伊黒: 「!!(赤面)……か、甘露寺、それは心臓に悪い……が、頂こう。」
胡蝶: 「はい、お二人の世界に入ったので無視しましょう。冨岡さん、松山には『鯛めし』が二種類あるのをご存知ですか? 炊き込みご飯の『松山鯛めし』と、お刺身をタレと卵に絡める『宇和島鯛めし』です。」
冨岡: 「……俺は、鮭大根がいい。」
胡蝶: 「……ここでは鯛の話をしているんです。本当に空気が読めないですね。じゃあ、伊黒さんたちがイチャイチャしている間に、私たちは『蛇口から出るみかんジュース』でも飲みに行きましょうか。」
冨岡: 「蛇口からジュース? ……そんな馬鹿なことが。」
胡蝶: 「本当にあるんですよ。都市伝説ではありません。さあ、行きますよ。」
エンディング:大街道商店街にて
甘露寺: 「はふぅ~、美味しかったし楽しかった~! 松山って本当に素敵な街ね! 人も温かいし、ご飯も美味しいし!」
伊黒: 「甘露寺が満足してくれたなら、それが全てだ。今日の君は、松山のどの景色よりも輝いていた。」
冨岡: 「(みかんジュースのカップを持ちながら)……意外と美味いな。」
胡蝶: 「ふふっ、冨岡さんの口元、オレンジ色になってますよ。子供みたいですね。」
伊黒: 「おい冨岡、その間抜けな顔を甘露寺に見せるな。視界が汚れる。」
甘露寺: 「もう、伊黒さんったら! 二人も仲良くしてね! 今日は四人で来れて本当に良かったわ! また皆で旅行しましょうね!」
伊黒・胡蝶・冨岡: 「(三者三様の表情で)……。」
胡蝶: 「ふふ、甘露寺さんの笑顔で締まりましたね。それではリスナーの皆さん、松山の夜風に吹かれながら、さようなら。」
全員: 「さようならー!」(冨岡のみワンテンポ遅れて)「……さようなら。」
おまけ


