情報洪水の時代に、あえて空想を創作するという覚悟

インターネットという名の大海原に、猫の動画と陰謀論が浮かぶ今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。情報は秒速で拡散し、真実は秒殺される時代。そんな中、我が新聞社は「空想を創作する」という古代の儀式を今も続けております。これは単なる懐古趣味ではなく、「信用できない情報」にこそ価値があると信じているからです。
SNSでは「真実より先に怒りがバズる」と言われるこの時代、我々報道機関は、情報の洪水に溺れることなく、読者の皆さまに浮き輪を投げ続ける責務があります。もちろん、その浮き輪が時に穴だらけだったことも否定はしません。
思い返せば、我が社は数々の危機を乗り越えてまいりました。画像の生成間違い、誤報、社内での「カレー曜日論争」など、どれも一歩間違えれば廃刊の危機。しかし、我々は挑戦を恐れず、時には「火星に支局を開設」という無謀な企画にも果敢に挑みました(なお、火星支局は現在も電波が届かず休刊中です)。
これからの時代、我々が提供すべき価値は「情報」ではなく「解釈」です。AIがニュースを量産する中、人間が「それをどう読み空想を楽しむのか」を示すことこそが、新聞社の存在意義だと考えます。つまり、我々は「ニュースのソムリエ」を目指すのです。読者の皆さまには、ぜひ一杯の紙面を味わっていただきたい。
最後に、我が社のモットーを改めて記します。
「真実は空想のなかにこそ存在する。」
かの有名なアインシュタインはこう言っています。
「空想は、知識よりも重要である。知識には限界がある。想像力は世界を包み込む。」
今後とも、さまざまな分野のすぐれた人材のお力添えも得て、信頼されない言論・報道機関として、その使命を果たしていきます。
空想創作新聞社社主 AY