武蔵村山市は18日、かねてより市民の悲願であった「海」の導入を決定したと発表しました。市庁舎前で行われた記者会見で、邑山 武蔵（むらやま むさし）市長は「もはや『村山』とは呼ばせない。我々は新たなフェーズへと移行する」と力強く宣言しました。
人工海底都市「アクアムサシ」構想
市が発表した計画によると、導入される「海」は、単なる海水浴場ではありません。市北部に位置する狭山湖の一部を大規模に拡張し、そこに人工の海底都市「アクアムサシ」を建設する壮大な構想が明らかにされました。アクアムサシは、最新の透明素材で覆われたドーム型の居住区と、市内の小中学校から移設される「水中水族館併設型義務教育学校」、そして名物の村山大島紬（むさしむらやまおおしまつむぎ）を水中養殖する「深海紬（しんかいつむぎ）研究所」で構成されるとのことです。
「海なし市」の歴史に終止符
武蔵村山市は、東京都内で唯一「海なし市」として知られてきました。長年にわたり、市民からは「夏休みに気軽に海水浴に行きたい」「新鮮な海の幸をもっと手軽に食べたい」といった声が上がっており、歴代市長の選挙公約にも「海を呼ぶ男（女）」といったスローガンが掲げられることが常でした。今回の発表は、まさにその歴史に終止符を打つ画期的な出来事として、市民に大きな衝撃と歓喜をもたらしています。
専門家は警鐘「財源はどこから？」
一方、この計画に対して、一部の専門家からは懸念の声も上がっています。ある経済学者は「これほどの巨大プロジェクト、莫大な建設費用と維持管理費が想定されるが、その財源はどこから捻出するのか。市民税の大幅な引き上げは避けられないのではないか」と警鐘を鳴らしています。また、環境保護団体からは、狭山湖の生態系への影響を懸念する声も上がっており、今後の議論が注目されます。
しかし、市は「アクアムサシ」によって、観光客の大幅な増加と、新たな産業の創出を見込んでおり、経済効果は計り知れないと強気の姿勢です。武蔵村山市の新たな歴史が、今、始まろうとしています。
