自己肯定感の裏側は「自作自演リプライ部隊」
インターネット上で「可愛くてごめん」と歌い、圧倒的な自己肯定感とファッションセンスで若者からカリスマ的な人気を集めるインフルエンサー「ちゅーたん」氏(年齢・本名非公表)の自宅から、驚くべき文書が発見されました。
これは、ちゅーたん氏が普段SNSに寄せられる批判的なリプライ(「痛いだとか変わってるとか」)や、それに対する「嫉妬でしょうか?」といった強気な返答が、実は彼女自身が用意した数十にも上る別アカウントによる「自作自演」であったことを示唆するものです。

流出したとされるリストは「ちゅーたん様 エンゲージメント操作マニュアル(第3版)」と名付けられており、緻密なアカウント運用計画が記されていました。この文書によれば、「私が私のことを愛して何が悪いの?嫉妬でしょうか?」という彼女の代名詞とも言えるフレーズは、嫉妬を煽るための批判コメントを自分で投稿し、それに強気に返答するという「周到なエンゲージメント戦略」の一環だった疑いが濃厚です。
発見された「ネガティブ・ヘイト・リスト」と「擁護・天使リスト」

複数のアカウントを操作していた
リストには、批判的なコメントを書き込むための「ネガティブ・ヘイト・リスト」、それに対し「推しメン最高!」と擁護するための「ポジティブ・擁護・リスト」、さらには彼女のファッションを絶賛し、リプライ欄をポジティブなコメントで埋め尽くすための「ファッション・天使・リスト」など、多岐にわたる架空のペルソナ(人格)が詳細に記載されていました。
特に衝撃的なのは、彼女が「ぼっちだって幸せだもん」とアピールする投稿に際し、「可愛いけど一人で可哀想」「友達いないの?」といった憐れみの感情を演出するための「アンチ・ぼっち(自演)アカウント」まで用意されていた点です。このアカウント群は、彼女の自己完結した幸せを強調するための“引き立て役”として機能していたと見られています。
「日傘とハーフツイン」もプロデュースの賜物
リストに付箋で貼り付けられていたメモには、投稿頻度や時間帯に関する指示のほか、「日傘とハーフツインは必須。ぼっちだって幸せ(という建前)を忘れるな」と、彼女のトレードマークである自己愛表現が、綿密なプロデュースに基づいたものであることが示されています。
さらに、週末のお出かけ投稿には「大好きなお洋服、大好きなお化粧で、お決まりのハーフツイン巻いて」という一節と共に、特定の「自演アカウント」に「誰と一緒?まさか一人?」というコメントを投稿させ、それに「ぼっちだって幸せだもん!Chu!」と返すことで、「炎上と鎮火」を自前で繰り返すというテクニックも使用されていたことが判明しました。
専門家「現代のSNS疲れに対する『極端な適応戦略』」
SNS心理学の権威である飯田橋教授は、今回の事態について以下のように指摘しています。
「現代社会では、真の自己肯定感を持つよりも、『偽りの自己肯定感』を演出し、他者からの反応(リプライ)を操作することの方が、精神衛生上、非常に効率的と見なされる傾向があります。彼女の行動は、ある意味で現代のSNS疲れ、特に『ぼっちへの恐怖』に対する『極端な適応戦略』とも言えます。」
ちゅーたん氏の「ぼっちだって幸せだもん」というメッセージは、孤独を恐れるあまり、仮想的な敵と味方を自分で作り出し、ネット上での存在意義を担保しようとした、現代の闇を映す「組織的ぼっち」の姿だったのかもしれません。ネット界は今、カリスマの「裏の顔」に大きな衝撃を受けています。

