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「あの日の味」を完全に再現! 復刻版「夢の超特急弁当」も
JR東海は1日、東海道新幹線開業61周年を記念し、長年の利用者からの要望が最も多かったという幻のオリジナル弁当3種類を、10月1日(水)から年内(12月31日・水)までの期間限定で、東京・名古屋・新大阪の主要駅構内および一部の車内販売にて発売すると発表した。
特に注目を集めるのは、開業当時の社員食堂の味を忠実に再現したとされる「夢の超特急弁当(復刻版)」だ。
🍱 幻の三種弁当、その衝撃的な内容とは?
今回発売される3種類の弁当は、当時の新幹線開発に携わった技術者や乗務員たちの間で「伝説のまかない飯」として語り継がれてきた逸話を基に、開発部門が総力を結集して再現したという。
「夢の超特急弁当(復刻版)」 (2,100円・税込)

コンセプト: 開業時の初代0系新幹線食堂車のスタッフが、極秘に考案したとされる「究極のスピードメニュー」の復刻版。
内容: 車体の流線形をイメージした異常に細長いタコさんウィンナーが5本、当時の食堂車の鉄板で焼き上げたという設定の「焦げすぎたハンバーグ」、そして、走行中に揺れでこぼれないよう極限まで水分を絞った特製ポテトサラダが特徴。
特記事項: ハンバーグは、当時のレシピ通りあえて冷えた状態で提供される。
「トンネル貫通祝い弁当」 (1,850円・税込)

コンセプト: 難工事の末に開通した新丹那トンネルの貫通式で振る舞われたとされる「勝利の祝い飯」を再現。
内容: トンネルの断面を模した真っ黒なイカ墨ご飯をメインに、発破作業をイメージした「爆発寸前の辛さ」の麻婆豆腐、そしてトンネル内で発見されたという設定の「謎の黒い漬物」(竹炭入り)を詰めた、見た目もインパクト大な一品。
特記事項: 弁当箱を開けた際の「トンネルの湿気」を再現するため、付属の袋に入った乾燥剤を食べる直前に取り出す「儀式」が必要となる。
「こだま vs ひかり 速度競争弁当」 (1,964円・税込)

コンセプト: 開業当初、停車駅の違いで「こだま」と「ひかり」の乗客間で繰り広げられた「どちらが先に東京に着くか」という白熱の賭けを表現。
内容: 具材は「こだま(=ゆっくり)」をテーマに、じっくり煮込んだ大根や厚切りこんにゃくが中心。一方、付け合わせの「ひかり(=速い)」をテーマにした「超高速漬け込みキュウリ」(製造から30秒で完成)が、異様な速さで食欲を刺激する。
特記事項: 箸はあえて一本しか付いてこない。これは、「二本の箸を揃える時間すら惜しい」という、当時のビジネスマンの「時間との戦い」を表現した、という非常に哲学的かつ不親切な仕様だ。
JR東海の広報担当者は、「61年という数字は、単なる通過点ではない。当時の情熱と苦労を、あえて美味しくない方法で次世代に伝える義務がある」と語り、年末の帰省シーズンに向けてさらなる話題を提供したい、と期待をにじませた。
販売期間中、車内販売ではこれらのお弁当と合わせて、「極限まで温まりすぎたお茶」も限定で提供される予定だ。

