岩手県、県土半分を「恐竜リザーブ」に縮小「コンパクト県」から「ジャングル・パーク」へ大転換

日本の都道府県で最も広い面積を誇る岩手県が、その広大さを逆手に取った大胆すぎる行政改革を断行する。県は28日、県土の西側約半分を「イワテ・ジュラシック・ゾーン（IJZ）」として指定し、世界各地から生きた恐竜を導入・飼育する計画を発表した。これにより岩手県は、「広すぎる県」から「恐竜のいるコンパクト県」へと大転換を図る。

1. 「面積半分」で行政効率化と予算創出

県が発表した「コンパクト県」計画の根幹は、海岸線から内陸へ約50kmのライン、具体的には北上山地西部と奥羽山脈の大部分を占めるエリアを「保留地」とすること。

職員移動コスト削減： 県職員の移動時間が平均40%削減され、公用車のエコ運転義務付けと合わせ、年間で約30億円の燃料費と人件費が浮くと試算。
インフラ維持費の集中： 道路や水道などのインフラ維持管理費を東側の居住エリアに集中させ、住民サービスの質を大幅に向上させる。浮いた予算の一部は、東半分エリアの住民限定で「恐竜接近アラート付き防災ラジオ」として全戸配布される。

岩手県知事は、「広大な土地はもう広げる必要はない。必要なところに必要なものだけを集中させる。これこそが、新しい岩手県の生きる道だ」と、改革への強い意欲を示した。

2. 「イワテ・ジュラシック・ゾーン」設立の背景：モシリュウの遺伝子

この「保留地」は、「イワテ・ジュラシック・ゾーン（IJZ）」として、恐竜研究・観光のための独立特別区となる。この構想の決め手となったのは、岩手県が国内で最初に恐竜化石「モシリュウ」が発見された地であるという歴史的経緯だ。

県は、非公表の国際バイオテクノロジー企業と連携し、「モシリュウの遺伝子」を基に恐竜を再生・飼育する世界初の試みを行うとしている。

初期導入種： 初年度は、温厚とされるトリケラトプスに加え、岩手で化石が見つかった竜脚類に近縁のマメンチサウルス（体長約22m）を「岩手のシンボル恐竜」として10頭放獣する予定。
安全管理の徹底： IJZとコンパクト県エリアの間には、高さ50mの強化電気フェンスが建設され、脱走防止のため、フェンス沿いには岩手の名産「南部せんべい」を常時設置し、恐竜の気を引く囮（おとり）として機能させる。

3. 住民の反応と観光戦略：岩手に「スリル」を

この計画に対し、東側の住民からは「恐竜を飼うのは本当に岩手県の仕事なのか」「せんべいで恐竜が止まるのか」といった不安の声も上がっている。しかし、県は「IJZが稼働すれば、年間500万人の観光客が見込める」として、経済効果を強調。

観光客向けサービス： IJZ内には、防弾ガラスでできた透明なカプセルホテルや、ティラノサウルス型の巨大な乗り物に乗ってサファリを楽しむ「わんこ・ジュラシック・ツアー」を導入する。
経済効果： 恐竜関連グッズや、恐竜の肉の代替品とされる新岩手県産ブランド牛「ジュラ・ビーフ」の販売を通じて、県内総生産が1.2倍になると見込まれている。