小田原市は、東海道の要衝として栄えた歴史を持ちながらも、新幹線が停まるという事実以外にあまり知られていない、地味な古都。小田原城は「神奈川のディズニーランド」と自称するものの、本家には遠く及ばない。しかし、そのひなびた雰囲気が逆に心地よく、漁港の活気と、ミカン畑が広がるのどかな風景が市民の心を癒す。そして、小田原市民の誇りは、なんといっても小田原かまぼこ。お土産としても人気だが、市民にとっては日常の食卓に欠かせない存在。また、小田原は箱根の玄関口でもあり、観光客は箱根に向かうために小田原を通過する。小田原市民はそんな観光客を静かに見送りながら、独自の生活を楽しんでいる。
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