退職代行業界に激震!「ヤッパリムリ」の『鋲打ち退職届』と「ゼッタイイイ」の『満面の笑顔社員証』

(※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません)

産業

■ 引き留められた「リベンジ希望者」向け:「ヤッパリムリ」始動

【東京】サービス「」の関連会社が、新たなサービスとして「退職強制代行 」を本格始動させ、ネット上で大きな話題を呼んでいる。

同サービスは、通常の退職代行を利用したものの、熱心な上司や社長からの引き留めに遭い、結局退職を断念せざるを得なくなった「リベンジ退職希望者」を主なターゲットとしている。一般的な退職代行が「退職の意思伝達と交渉の代行」に留まるのに対し、「ヤッパリムリ」は「いかなる理由があろうとも、指定日までの退職を物理的・精神的に強制する」ことを売りにしている。

■ デスクを更地に、退職届は「鋲で固定」

会社でデスクが撤去され、退職届が
上司のデスクに鋲で打ち付けられている様子

サービス内容は多岐にわたる。最も人気が高いのが「ロケットスタート退職パック」で、依頼後24時間以内に専門の「断絶エージェント」が会社に乗り込み、退職者の私物を回収しつつ、退職者の席をその場で撤去・更地にするとともに、上司のデスクに退職届を「鋲で固定」。さらに、社内ネットワークから退職者のアカウントを永久凍結する特殊なプログラムをその場で実行する。

上司のスマホに、退職者の意思を最終通告する様子

また、引き留めを試みる上司に対しては、人工知能を搭載した「感情解析チャットボット」が、退職者の意思を代弁。「『』に訴えかける」「『君は会社にとって必要』と持ち上げる」「『給料を上げる』と囁く」など、あらゆる引き留めパターンを検知し、瞬時に「あなたの一時的な感情で、依頼者の人生を台無しにしないでください」といった冷静かつ論理的な「最終通告」を、上司の私用に連続送信する。これにより、引き留め行為自体を「無理ゲー化」させるという。

サービス開始以来、利用者からは「社長の熱い引き留めを涙ながらに受け入れてしまったが、『ヤッパリムリ』のおかげで完全に退路が断たれた。清々しい!」「エージェントが私のデスクをシュレッダーにかけてくれたのを見た瞬間、吹っ切れた」といった、「無理矢理感」への高い満足度を示すレビューが続出

■ 一方で「残留強制」の「ゼッタイイイ」が急浮上

」による「辞めなかったこと」
で社員全員が祝福

一方で、この「ヤッパリムリ」の極端なサービスに反発する形で、「退職の意思を伝えたが、会社に強く引き留められ、その会社に留まることを強く決意した人」向けのサービス「退職意欲強制放棄代行 ゼッタイイイ」がネット上で静かなブームとなっている。

これは、退職希望者が会社に残ることを決意したものの、周囲の目が気になったり、一度退職を口にしたことへの罪悪感に苛まれたりするケースに対応。専門のカウンセラーが退職希望者と上司・同僚の間に入り、「彼(彼女)が会社に残ることは、会社にとって絶対良いことだ」という空気を社内に徹底的に浸透させる

具体的には、退職を思いとどまった人が出社した際、全社員がスタンディングオベーションで迎え入れ、その日のうちに「留任記念パーティー」を開催。さらに、社員証の写真を「新しい気持ちで再スタート」と称し、満面の笑顔の写真に強制的に差し替えるといった、「辞めなかったこと」を祝福しすぎる手厚いサポートを提供する。ネットでは「辞めるのをやめた人が、また気持ちよく働けるなら『ゼッタイイイ』」と、こちらも評判を呼んでいる。

同社の広報担当者は「モームリでは『もう無理だ』と判断した方のお手伝いをしてきたが、世の中には『無理だと思ったけど、やっぱり無理だった』という、より強固な『無理』を抱える人がいる。彼らの真の『無理』を実現するのが我々の使命だ」と語っている。

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