📻 【鬼殺隊ラジオ】特別番組『神戸ロマンチック(?)デート旅』

(※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません)

コラボ企画

この記事は約 7 分で読めます。

鬼殺隊ラジオ形式で、お送りいたします。

時代設定: 現代パロディではなく、隊士たちがそのままの姿で現代で公開録音をしているという「キメツ学園」的なゆるい時空設定です。

【出演】
パーソナリティ(進行): 胡蝶しのぶ
ゲスト: 甘露寺蜜璃、伊黒小芭内、冨岡義勇

【オープニング:新幹線の新神戸駅にて】

(SE: 駅のざわめきと、自動改札のピンポーンという音)

胡蝶しのぶ(以下、しのぶ) 「あらあら、リスナーの皆さんこんにちは。本日は特別編、『鬼殺隊・神戸慰安旅行』の模様をお届けします。進行は私、蟲柱・胡蝶しのぶです。そして……」

甘露寺蜜璃(以下、蜜璃) 「キャーッ! 来ちゃったわね、神戸! オシャレな街! 港町! 美味しいものがいーっぱい! 私、昨日の夜からドキドキして眠れなかったの!」

伊黒小芭内(以下、伊黒) 「甘露寺……その新しい羽織(私服)、とても似合っている。桜餅色もいいが、今日の神戸風のマリンスタイルも素敵だ。」

蜜璃 「伊黒さん! ありがとう! 伊黒さんのそのストライプのシャツもとっても素敵よ! キュンとしちゃう!」

伊黒 「(デレデレ)そうか……よかった。二人きりで来たかったが……」

(SE: 重苦しい沈黙)

伊黒 「……なぜ、そこにいる。冨岡。」

冨岡義勇(以下、義勇) 「……俺は、胡蝶に『今日は重要な任務があるから集合』と言われただけだ。」

しのぶ 「ええ、『協調性を養う』という、あなたにとって最も難易度の高い任務です。伊黒さんと甘露寺さんのデートにお邪魔して、空気を読む練習をしましょうね、冨岡さん。」

義勇 「……デート?」

伊黒 「チッ……俺の計画が台無しだ。おい冨岡、甘露寺の視界に入るな。あと俺の視界にも入るな。」

【ロケ地1:南京町(中華街)で食べ歩き】

(SE: 中華街の賑やかな音、銅鑼の音)

蜜璃 「うわぁ~! すごい活気! いい匂い~! しのぶちゃん、見て見て! 老祥記の豚まん、行列ができてるわ!」

しのぶ 「ふふ、甘露寺さんの目が輝いていますね。せっかくですから並びましょうか。」

伊黒 「甘露寺、並ぶ必要はない。俺が今すぐ全ての屋台の豚まんを買い占めてこよう。君は座って待っていてくれ。」

蜜璃 「ええっ!? そんなの悪いわよ伊黒さん! 一緒に並んでおしゃべりするのが楽しいんじゃない!」

伊黒 「(ハッとして)……そうか。並ぶ時間も君と共有できる……盲点だった。ありがとう甘露寺、俺は愚かだった。」

しのぶ 「(小声)相変わらず重いですねぇ、伊黒さんの愛は……。さて、冨岡さん。ぼーっと突っ立っていないで、小龍包でも買ってきたらどうですか?」

義勇 「俺は……鮭大根がないなら食欲がない。」

しのぶ 「本当に空気の読めない人ですね。ここは中華街です。鮭大根はありません。あ、蜜璃さんたちが豚まんを買ったみたいですよ。」

蜜璃 「はふはふ! おいしぃ~! 肉汁がすごいの! 伊黒さん、あーんして!」

伊黒 「!!!(硬直)……あ、あーん……(食べる)。……甘露寺が食べさせてくれたから、通常の三倍美味い。」

義勇 「(ボソッと)……自分で食べたほうが食べやすいのではないか?」

伊黒 「(殺気)貴様、ネチネチとうるさいぞ。さっさとドブ川にでも落ちろ。」

【ロケ地2:北野異人館街(風見鶏の館周辺)】

(SE: おしゃれなジャズのBGM、坂道を歩く足音)

しのぶ 「お腹も満たされたところで、北野の異人館へやってきました。明治・大正時代の洋館が立ち並ぶ、とてもロマンチックなエリアですね。」

蜜璃 「ステキ~! ドレスを着たお姫様が出てきそう! ねぇねぇ伊黒さん、あっちのベンチで写真撮りましょうよ!」

伊黒 「ああ、いいだろう。……鏑丸も喜んでいる。(※首元の白蛇)」

しのぶ 「では私が撮りましょうか。はい、チーズ。」

(パシャッ)

蜜璃 「わぁ、綺麗に撮れてる! ……あれ? 後ろの茂みに何か映り込んでる……?」

しのぶ 「あら、心霊写真でしょうか? ……いいえ、よく見るとただの冨岡さんですね。なぜ背景と同化しようとしているんですか?」

義勇 「……お前たちが『二人で撮る』と言ったから、俺は邪魔にならないように気配を消していた。」

伊黒 「気配を消すな。存在を消せと言っているんだ。」

しのぶ 「もう、冨岡さんも入ってください。記念なんですから。はい、並んで。」

(パシャッ)

蜜璃 「あはは! 義勇さん、顔が真顔すぎるわ! もうちょっと笑って!」

義勇 「……(口角を1ミリ上げる努力)」

しのぶ 「無理ですね。筋肉が凝り固まっています。」

【ロケ地3:メリケンパーク(BE KOBEモニュメント前)】

(SE: 港の汽笛、カモメの鳴き声)

しのぶ 「夕暮れ時の神戸港です。潮風が気持ちいいですね。」

蜜璃 「あの『BE KOBE』っていう白い文字のモニュメント、すごく大きい! インスタ映えってやつね!」

伊黒 「甘露寺、風が強くなってきた。寒くないか? 俺の羽織を使うといい。」

蜜璃 「ううん、大丈夫! だって……伊黒さんが隣にいてくれるから、心がポカポカしてるもの!」

伊黒 「ッ!!(尊すぎてダメージを受ける音)……か、甘露寺……。」

しのぶ 「はいはい、ごちそうさまです。……おや? 冨岡さんが海を見つめて黄昏れていますね。」

義勇 「……海は、広いな。」

しのぶ 「小学生の作文ですか? もっと気の利いたコメントはできないんですか? 例えば『この海のように、俺たちの絆も深い』とか。」

義勇 「俺たちの絆は……深いのか?」

しのぶ 「(笑顔で)いえ、浅瀬ですね。くるぶし程度です。」

義勇 「……そうか。」

【エンディング:摩耶山の夜景(1000万ドルの夜景)】

(SE: キラキラした音、静かな夜の環境音)

蜜璃 「うわぁぁぁ……!! すごーい!! 宝石箱をひっくり返したみたい!!」

伊黒 「これが日本三大夜景の一つか……。だが、俺にとっては甘露寺、君の笑顔の方が1000万倍輝いている。」

蜜璃 「もぉ~伊黒さんったら! 大好き!!」

しのぶ 「(マイクに向かって)……というわけで、二人の世界が出来上がってしまったため、エンディングです。冨岡さん、今日のデートはどうでしたか?」

義勇 「……足が疲れた。だが、鮭大根以外でも美味いものはあると知った。(豚まんを手に持っている)」

しのぶ 「それは何よりです。伊黒さん、最後になにか一言。」

伊黒 「(蜜璃を見つめたまま)次は絶対に二人きりで来る。絶対にだ。……おい冨岡、帰りは別行動だ。貴様は走って帰れ。」

義勇 「なぜだ。新幹線のチケットは4枚あるはずだ。」

しのぶ 「ふふふ。それではリスナーの皆さん、また次回の放送でお会いしましょう。さようなら~!」

蜜璃 「バイバ~イ! 神戸最高~!」

(SE: フェードアウト)

おまけ

タイトルとURLをコピーしました