📻 【鬼殺隊ラジオ】特別編：～恋の予感？ 宇都宮餃子・大食いデート～

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鬼殺隊ラジオ形式で、お送りいたします。

時代設定: 現代パロディではなく、隊士たちがそのままの姿で現代で公開録音をしているという「キメツ学園」的なゆるい時空設定です。

【出演】

• 胡蝶しのぶ（MC）：今回の企画立案者。楽しんでいる。
• 甘露寺蜜璃：宇都宮への期待で胸がいっぱい。
• 伊黒小芭内：甘露寺と二人きりになりたかったが、邪魔者がいて不機嫌。
• 冨岡義勇：人数合わせで連れてこられた。

オープニング

(SE: ガヤガヤとした雑踏の音と、軽快なオープニングBGM)

胡蝶：皆様こんばんは。鬼殺隊ラジオ、本日はスタジオを飛び出して、栃木県は宇都宮市よりお届けしております。今回のテーマは「ダブルデートで親睦を深めよう」です。

甘露寺：きゃあああ！ すごい素敵！ 宇都宮デートだなんて、私、胸が高鳴っちゃうわ！ ねえねえ伊黒さん、今日は何を食べさせてくれるのかしら！

伊黒：……甘露寺が望むなら、この街の食料を全て買い占めても構わない。だが胡蝶、一つ聞かせろ。なぜ「ダブルデート」などというふざけた名目で、俺と甘露寺の聖域に、あの男が混ざっている？

(SE: ヒューッという寒々しい風の音)

冨岡：…………（無言で立っている）。

胡蝶：あら、伊黒さん。割り勘要員……いえ、予算の都合上、柱は4人一組での行動が推奨されているんですよ。それに冨岡さん、今日は「デートに相応しい服装」と指定したのに、なぜ隊服の上に半々羽織なんですか？

冨岡：……これしか持っていない。それに、俺はデートなどしていない。任務だと聞いた。

甘露寺：まぁまぁ冨岡さん！ せっかく来たんだから楽しみましょうよ！ ほら見て、あそこの看板！ 「正嗣（まさし）」に「みんみん」！ 餃子の焼けるいい匂いがするわ～！ 私、お腹ペコペコ！

伊黒：甘露寺、君のその笑顔が見られるなら、俺はそれだけで……おい冨岡、貴様、甘露寺の視界に入るな。そこは俺の立ち位置だ。電柱の陰に隠れていろ。

冨岡：……俺はただ、餃子の列に並ぼうとしただけだ。

スポット１：宇都宮餃子

(SE: ジュウウウウウ！ という激しい焼き音)

胡蝶：さて、有名店に入店しました。甘露寺さん、注文はどうしますか？

甘露寺：えっとね、焼き餃子20人前と、水餃子10人前、あとライスは大盛りで5杯お願いするわ！ キュンとしちゃう！

伊黒：店主、今の注文を全て特急で持ってこい。それと、俺の分はいらない。全て甘露寺の皿に乗せてくれ。……それから、あっちの端の席にいる陰気な男には、水だけ出しておいてくれ。

冨岡：（少し離れた席で一人座っている）……水か。

胡蝶：ふふっ、冨岡さん、完全に「相席食堂」で知らない人と座らされた人みたいになってますよ。可哀想なので、私の揚げ餃子を一つ恵んで差し上げましょうか？ それとも、皆さんとお話したいですか？

冨岡：……俺は嫌われていない。ただ、席が4人掛けでは狭かったから移動しただけだ。

甘露寺：（モグモグ）ん～！！ おいし～い！！ 野菜たっぷりで甘みがあって、いくらでも食べられちゃう！ 伊黒さん、あーんしてあげましょうか！？

伊黒：ッ！！？？（絶句して赤面）……か、甘露寺、それは刺激が強すぎる……だが、断る理由が見当たらない……頼む。

胡蝶：あらあら、熱々ですねえ。餃子のタレより熱いですねえ。……おや？ 冨岡さんが無言で追加注文した「お新香」を一人でポリポリ食べています。シュールな絵面ですね。

スポット２：大谷資料館（大谷石採掘場跡）

(SE:場面転換。洞窟のような反響音)

胡蝶：さて、お腹も満たされたところで、宇都宮のデートスポット**「大谷資料館（大谷石採掘場跡）」**にやってきました。地下空間が幻想的で、まるでダンジョンのようですね。

甘露寺：わあ～！ 涼しくて暗くて、なんだかドキドキしちゃう！ お化けが出そうで怖いわぁ～！（伊黒の袖を掴む）

伊黒：（勝利のポーズ）……甘露寺、心配するな。何か出たら俺が瞬時に切り刻む。それにしても、暗がりというのはいいものだな……二人きりの世界に浸れる。

冨岡：……ここは、血鬼術の使い手が潜むには絶好の場所だ。警戒を怠るな。

胡蝶：冨岡さん、空気読んでください。ここは「キャー怖い、頼もしい！」を楽しむ場所です。「全集中・水の呼吸」の構えをとるのはやめてください。観光客が引いていますよ。

伊黒：チッ、あの男、どこまで無粋なんだ。おい胡蝶、あの男をここの地底湖に沈めてこれないか？ 毒を使っていいぞ。

冨岡：……（壁の石をじっと見ている）この石、硬度はどのくらいだ……？

甘露寺：あっ！ 見て見て！ ここ、映画の撮影とかにも使われてるんだって！ ロマンチック～！ 私たちも記念撮影しましょうよ！ はい、チーズ！

(SE: カシャッ！)

胡蝶：……出来上がった写真を確認しましょうか。……はい。真ん中に満面の笑みの甘露寺さん。その横でデレデレの伊黒さん。……そして、背景の暗闇に同化して、心霊写真のように目だけ光っている冨岡さん。

冨岡：……俺も写っていたのか。

伊黒：貴様……なぜ見切れている？ わざとか？ 甘露寺とのツーショットを呪いの写真にするつもりか？ ネチネチと問い詰めてやるからこっちへ来い。

甘露寺：えーっ！ 素敵じゃない！ 冨岡さん、守護霊様みたいで強そうだわ！

胡蝶：ふふっ、褒め言葉として受け取っておきましょう。

エンディング

(SE: エンディングBGM)

胡蝶：というわけで、宇都宮デート編、いかがでしたでしょうか。最後に一言ずつ感想をお願いします。

甘露寺：餃子おいしかったー！ またみんなで来たいわ！ 今度はレモン牛乳も飲みたい！

伊黒：次回は甘露寺と二人きりなら参加する。それ以外は却下だ。特に水柱がいる場合は即刻帰る。

冨岡：……餃子はうまかった。土産に買って帰る。

胡蝶：誰に買うんですか？ ……あ、聞かないほうがよかったようですね。それでは皆様、また次回の公開録音でお会いしましょう。さようなら～！

甘露寺：バイバーイ！ 伊黒さん、帰りの車でお団子食べましょ！

伊黒：ああ、勿論だ。全部買おう。

冨岡：……俺は新幹線で帰る。

(SE: フェードアウト)

おまけ