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鬼殺隊ラジオ形式で、お送りいたします。
時代設定: 現代パロディではなく、隊士たちがそのままの姿で現代で公開録音をしているという「キメツ学園」的なゆるい時空設定です。
【出演者】
- 胡蝶しのぶ(メインパーソナリティ・進行役)
- 甘露寺蜜璃(ゲスト・テンション高め)
- 伊黒小芭内(ゲスト・甘露寺以外には塩対応)
- 冨岡義勇(ゲスト・なぜ呼ばれたか分かっていない)
オープニング
(SE: 軽快な和風のラジオジングル)
胡蝶: 「リスナーの皆様、ごきげんよう。蟲柱の胡蝶しのぶです。本日は特別企画、『鬼殺隊・秋の行楽デート in 豊田市』と題しまして、愛知県豊田市から公開録音でお届けしています。……さて、なぜかこのメンバーなんですが。」
甘露寺: 「きゃあーっ! しのぶちゃん、見て見て! すごいわ豊田市! 緑がいっぱいだし、道行く車がみんなピカピカしてて素敵ねぇ! まさにドライブデートの聖地って感じ!」
伊黒: 「(デレデレ声で)ああ、そうだな甘露寺。君の髪色のほうが美しいが……しかし、なぜ俺たちの大事な時間に、陰気なのが二人も混ざっているんだ。(冨岡を睨む)」
冨岡: 「……俺は、胡蝶に来いと言われたから来ただけだ。」
胡蝶: 「あら、冨岡さん。私は『誰も一緒に行ってくれないなら、頭数合わせに来てもいいですよ』と誘っただけですけれど? まぁいいでしょう。今日は『クルマのまち』としても有名なここ豊田市で、ダブルデート風に巡っていきますよ。」
【スポット1:トヨタ会館(クルマの展示)】
甘露寺: 「わあ〜っ! カッコいい車がいっぱい! ねぇ伊黒さん、この赤いスポーツカー、すっごく速そう!」
伊黒: 「……甘露寺が乗りたいなら、今すぐこの会館ごと買い取ってやってもいい。」
胡蝶: 「伊黒さん、お給金の使い方が極端すぎます。……ところで冨岡さん、さっきからエンジンの展示の前で微動だにしませんけど、楽しいですか?」
冨岡: 「……このピストン、水の呼吸の型に似ている。」
胡蝶: 「似てませんよ。あと、冨岡さんはドライブデートとか興味ないんですか? 助手席に乗せてくれる相手がいればの話ですけど。」
冨岡: 「……俺は運転免許を持っていない。だが、俺は嫌われていないから、誰かが乗せてくれるはずだ。」
伊黒: 「(小声で)ネチネチ……誰が乗せるか。荷台でもお断りだ。」
【スポット2:香嵐渓(こうらんけい・紅葉の名所)】
(SE: 川のせせらぎと鳥の声)
甘露寺: 「うわぁ〜っ♡ 見て伊黒さん! まだ少し早いけど、紅葉がとっても綺麗! 巴川(ともえがわ)の水面もキラキラしてるわ!」
伊黒: 「ああ……君の笑顔の方が輝いているよ、甘露寺。……おい冨岡、甘露寺の視界に入るな。背景が台無しになる。」
冨岡: 「……ただ紅葉を見ているだけだ。」
胡蝶: 「ふふっ、香嵐渓は刀削麺(とうしょうめん)や五平餅も有名なんですよ。後で食べに行きましょうか。……あら? 冨岡さん、なぜ少し距離を取って歩いているんです?」
冨岡: 「……二人の邪魔をしてはいけないと思った。」
胡蝶: 「あら、珍しく気が利くじゃないですか。でもそんなに離れていると、『迷子の成人男性』として放送で呼び出しますよ?」
甘露寺: 「まぁまぁ伊黒さん、冨岡さんも一緒に写真を撮りましょうよ! はい、チーズ!」
伊黒: 「チッ……甘露寺が言うなら仕方ない。(写真撮影)……おい、現像したら右端だけ切り取るからな。」
【スポット3:ランチタイム(名物・五平餅)】
甘露寺: 「ん〜っ! おいしい〜っ!! この『びっくり五平餅』、わらじみたいに大きくて最高ね! お味噌の香ばしい匂いがたまらないわ! もぐもぐ!」
伊黒: 「口元にタレがついているぞ、甘露寺。(ハンカチを取り出す)……ああ、そんなに頬張って、可愛いな。」
胡蝶: 「本当にお二人は仲が良いですねぇ。見ているこちらが恥ずかしくなります。……で、冨岡さん。なぜ鮭大根がないからと言って、無言で白米だけ見つめているんですか。五平餅を食べなさい、五平餅を。」
冨岡: 「……これは、餅なのか、ご飯なのか。」
胡蝶: 「食べてみれば分かります。……はぁ、本当に手がかかる人。ほら、一本あげるから食べてみなさい。」
冨岡: 「(パクリ)……うまい。」
甘露寺: 「よかったぁ! 冨岡さんも楽しんでくれてるみたい! ねっ、伊黒さん!」
伊黒: 「……甘露寺が喜んでいるなら、俺は何も言わん。だが冨岡、次回のデートには絶対について来るなよ。」
【エンディング】
(SE: エンディングテーマ)
胡蝶: 「というわけで、豊田市デート編、いかがでしたでしょうか。自然あり、グルメあり、技術あり。素敵な場所でしたね。」
甘露寺: 「楽しかったぁ〜! 今度はみんなでトヨタスタジアムにも行ってみたいわ! ねっ、伊黒さん!」
伊黒: 「ああ、君が行きたい場所ならどこへでも。(冨岡の方を見ずに)……ただし、定員は2名までだ。」
冨岡: 「……俺は、また呼ばれれば来る。」
胡蝶: 「ふふふ、その時はまた検討しておきますね。それではリスナーの皆様、さようなら。……冨岡さん、マイクのスイッチ、切り忘れてますよ。」
(SE: フェードアウト)
おまけ


