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鬼殺隊ラジオ形式で、お送りいたします。
時代設定: 現代パロディではなく、隊士たちがそのままの姿で現代で公開録音をしているという「キメツ学園」的なゆるい時空設定です。
【出演】
🦋 胡蝶しのぶ(メインMC・進行)
🌸 甘露寺蜜璃(テンションMAX)
🐍 伊黒小芭内(甘露寺以外には塩対応)
🌊 冨岡義勇(なぜここにいるのか分からない)
(カランカラン♪ 喫茶店のドアベルの音)
しのぶ: 「はい、始まりました『鬼殺隊ラジオ』出張版。本日は愛知県一宮市からお届けします。一宮といえば、喫茶店の『モーニング』発祥の地とも言われていますね。今日はこの4人で、一宮デートスポットを巡りたいと思います。こんばんは、胡蝶しのぶです」
蜜璃: 「きゃあ~! こんばんはぁ! 甘露寺蜜璃です♡ 一宮のモーニングって凄いのよね? ドリンクを頼むだけで、トーストとか卵とかサラダとか、いっぱい付いてきちゃうんでしょう? 素敵すぎるわぁ~! キュンとしちゃう!」
伊黒: 「……甘露寺が嬉しそうで何よりだ。俺は甘露寺が食べたがっていた『小倉トースト』がある店を調べておいた。伊黒小芭内だ」
義勇: 「…………冨岡義勇だ」
しのぶ: 「あら冨岡さん、テンションが低いですね。せっかくのグループデート(仮)なんですから、もう少し楽しそうにしたらどうですか? まあ、冨岡さんはこういう『お茶会』には呼ばれないでしょうから、緊張するのも無理はありませんが」
義勇: 「……俺は嫌われていない。ただ、なぜ俺が伊黒と甘露寺のデートに……」
伊黒: 「おい冨岡。勘違いするな。俺は甘露寺と二人きりが良かったんだ。だが、胡蝶が『人数合わせが必要』と言うから仕方なく許可した。邪魔だけはするなよ」
蜜璃: 「まぁまぁ伊黒さん! 冨岡さんも一緒に美味しいもの食べましょうよ! 見て見て! このお店、コーヒー代450円だけで、こんなに分厚いトーストと茶碗蒸しが付いてくるの! すごーい!!」
(SE: 焼きたてトーストを齧るサクッという音)
蜜璃: 「はふはふ……おいひぃ~♡ あんこの甘さが絶妙ね! 伊黒さん、あーん♡」
伊黒: 「ッ!? ……あ、あーん。(パクッ)……悪くない。甘露寺が選んだ店なら何でも美味い」
しのぶ: 「はいはい、ご馳走様です。さて、お腹も満たされたところで次のスポットへ移動しましょうか。一宮といえば『138(いちのみや)タワーパーク』。高さ138メートルの展望塔がデートの定番ですよ」
(場面転換:138タワーパーク 展望台)
しのぶ: 「良い眺めですねぇ。ここからは濃尾平野が一望できます。夜になると夜景が綺麗で、恋人たちの聖地らしいですよ、冨岡さん?」
義勇: 「……高いな」
しのぶ: 「感想が小学生ですね。……あら? 甘露寺さんと伊黒さんがいませんね」
義勇: 「あっちで……『ツインアーチの形がハートに見えるかも』とか話していた」
しのぶ: 「ふふ、さすがですね。伊黒さん、蛇の鏑丸(かぶらまる)にもリボンをつけておめかしさせてましたし。……で、冨岡さん。私たちはどうしましょうか? ここで解散します?」
義勇: 「……俺は、鮭大根が食べられる店を探してくる」
しのぶ: 「一宮まで来て鮭大根ですか。本当にブレないですね。……あ、そうだ。この近くに『真清田(ますみだ)神社』というパワースポットがあります。仕事運や縁結びのご利益があるそうですが、冨岡さんは『人付き合いが上手くなるお守り』でも買いに行きますか?」
義勇: 「……心外だ」
蜜璃(遠くから走ってくる): 「しのぶちゃーん! 冨岡さーん! 伊黒さんがね、お土産に『一宮の繊維で作ったハンカチ』を買ってくれたの! お揃いなのよぉ~♡」
伊黒(少し照れながら): 「甘露寺、あまり大声を出すな。……おい冨岡、貴様まさか胡蝶を一人にして鮭大根を探そうとしていたんじゃないだろうな。協調性がないぞ」
義勇: 「……」
しのぶ: 「ふふっ。まあ、こんな凸凹メンバーですが、一宮の街はとても温かいですね。美味しいモーニングに綺麗な景色、皆さんもぜひ訪れてみてください」
蜜璃: 「次はみんなで『七夕まつり』の時期に来たいわね! ねっ、伊黒さん!」
伊黒: 「ああ……絶対に連れてくる」
義勇: 「……その時は、俺は……」
しのぶ: 「もちろん、留守番で大丈夫ですよ?」
義勇: 「(少しショックを受けた顔)」
全員: 「それでは、一宮からお届けしました! さようなら~!」
おまけ


