「ゲラ」専用の呼吸法、全集中で認定。鬼殺隊広報部が「ゲラの呼吸」全八型を公表

(※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません)

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鬼殺隊広報部は20日、日常生活において「箸が転んでもおかしい」と感じてしまう、いわゆる「ゲラ(笑い上戸)」の人々を対象とした公式な呼吸法「ゲラの呼吸(げらのこきゅう)」を策定したと発表した。

近年、公共の場での予期せぬ爆笑による周囲への振動被害や、本人たちの酸欠状態が、隊士たちの隠密行動を妨げるとして問題視されていた。同部は、全集中で笑いをコントロールすることで、笑いの破壊力を芸術へと昇華させる「笑柱(わらいばしら)」の育成と、一般市民への普及を目指す。

今回公開された「ゲラの呼吸」一の型から八の型までの詳細は以下の通り。

「ゲラの呼吸」型一覧

「ゲラ」の特性を最大限に活かし、横隔膜を極限まで震わせる技の数々。

  • 一の型:含み笑い(ふくみわらい) 口を閉じ、鼻腔に空気を送り込むことで「フフッ」という短音を響かせる基本技。隠密任務中、周囲に悟られず密かに面白さを噛み締める際に使用される。
  • 二の型:腹筋崩壊(ふっきんほうかい) 腹直筋を激しく痙攣させ、物理的な衝撃を腹部に与える。この型に入ると、全集中の常中が途切れ、周囲の景色が二重に見え始める。
  • 三の型:飛沫連弾(ひまつれんだん) 飲み物を口に含んでいる際に発動する。全方向へ液体を散布し、周囲の隊士を強制的に戦慄させる広範囲攻撃技。
  • 四の型:机叩き(つくえたたき) 笑いの衝撃を手のひらに集約し、近くの什器を激しく打擲(だちょうとつ)する。音による威圧効果が高く、蝶屋敷等では出禁のリスクを伴う。
  • 五の型:無呼吸・酸欠(むこきゅう・さんけつ) 声を出さずに笑いすぎるあまり、吸気と排気が完全に停止する。顔面が赤紫色に変色し、走馬灯が見え始める命がけの奥義。
  • 六の型:転倒・のたうち回り(てんとう・のたうちまわり) 重力に逆らわず、床との親和性を高める。椅子から転げ落ち、四肢をばたつかせることで笑いのエネルギーを大地に逃がす。
  • 七の型:涙腺決壊(るいせんけっかい) 感情が爆発し、視界が涙で覆われる。笑っているのか泣いているのか判別不能な状態を作り出し、上弦の鬼さえも困惑させる。
  • 八の型:虚脱(きょだつ) 笑い疲れ、全ての体力を使い果たして「賢者タイム」へと移行する。全神経が弛緩し、最後には「……何が面白かったんだっけ?」と呟きながら眠りに落ちる。

専門家の声

「ゲラの呼吸」普及委員会の担当者は、「ゲラの方は、一の型から順に習得することで、突然の爆笑による肋骨の疲労骨折を防ぐことができる。最終的には、八の型を極めて清々しい眠りについてほしい」とコメントしている。

鬼殺隊は今後、藤の花の家紋の家において「五の型」発動者に対し、速やかに酸素補給を行う「隠(かくし)」を増員する方針だ。

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