高校野球地方大会、前代未聞の事態発生!

(※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません)

生活

試合終了後、全選手が対戦校のバスに乗り込む珍事

第107回、北東京大会決勝戦で歴史的な珍事が起きた。優勝をかけた熱戦の末、9回裏にサヨナラホームランで勝利した東実業高校ナインが、試合終了直後、一目散に対戦相手の西工業高校のベンチへ駆け寄り、そのまま相手チームのバスに乗り込むという前代未聞の行動に出た。

「試合が終わったら全員で一緒に帰る、それが約束だったんです」と語るのは、サヨナラホームランを放った東実業高校の主将、田中選手だ。

この珍事の背景には、両校の交流の歴史があった。新型コロナウイルスの影響で一時は練習場所を失った西工業高校に対し、東実業高校がグラウンドを共有する形で合同練習を続けていたのだ。その結果、両チームの選手たちは親交を深め、互いの弱点を補い合い、技術を磨きながら、いつしか「甲子園で会おう」と約束するまでに至っていた。

試合は甲子園出場を賭けたライバル対決となったが、両校の友情は変わらなかった。試合後、西工業高校のバス運転手は「いつもと同じように、2チーム分の荷物が積まれているのに気づいた。甲子園行きは1チームだけなのに、みんなで甲子園に行こうとする姿に胸が熱くなりました」と語った。

勝利した東実業高校の選手たちは、西工業高校のバスの中で肩を組みながら、涙と笑顔で校歌を合唱。このニュースは瞬く間にSNSで拡散され、「こんな友情、感動的すぎる」「甲子園にも一緒に連れて行ってあげて!」と、多くの野球ファンの心を打った。

この前代未聞の事態に対し、日本高等学校野球選手連合は「現時点では事実関係を確認中」としている。東実業高校の甲子園出場が正式に決まるのは、この友情物語の結末を見届けてからになるのかもしれない。

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