神奈川県警戸塚警察署と、警視庁戸塚警察署は、特殊詐欺防止のため初の合同キャンペーンを本日より開始しました。両署はこれまで「同じ名前」という偶然の一致から、住民が間違って電話をかけてしまうなどの混乱が度々起きていました。
今回の共同キャンペーンでは、お互いの署員が相手の管轄区域をパトロールする「相互派遣」を実施。神奈川県警戸塚署の署員が東京の新宿区(東京の戸塚警察署管轄)を、警視庁戸塚署の署員が横浜市戸塚区をそれぞれ担当し、「どっちのトツカ?」と書かれたプラカードを掲げて特殊詐欺への注意を呼びかけます。
この取り組みは、同じ名称の警察署が協力することで、広域的な犯罪組織への抑止効果を狙うものです。両署の署長は「名前は同じでも、取り締まる地域は異なる。今回のコラボレーションで、犯罪者に対して『どこに逃げても捕まる』というメッセージを送りたい」と語りました。
今後は、共同訓練や情報交換も検討されており、「トツカ」の名を冠する警察署同士の連携が、今後の広域犯罪捜査のモデルケースとなるか注目が集まっています。