練馬区は29日、総額5億円を投じて開発を進めていた独自の画像認識AI「ネリマAI」の開発を断念すると発表した。開発の目的は、区内を走行する車に付された練馬ナンバーの正確な認識だったが、最終的なテストで「練馬」の文字を「隷馬」（れいばと読むらしく、単語として存在せず）と誤認識する重大なバグが発見されたためだという。
練馬区の担当者によると、ネリマAIは当初、99%以上の精度で練馬ナンバーを認識するはずだった。しかし、開発終盤に行われた最終テストで、AIが「練馬」の文字を「隷馬」と認識するケースが多発。「練馬ナンバーの画像すべてが、まるでAIに隷属している馬の群れのように見えた」と担当者は肩を落とした。
この誤認識は、区のシンボルである馬（正確には白馬）の画像を学習データに過剰に含んだことが原因とみられている。開発を請け負った業者は、「練馬ナンバーの『馬』という字が、どうしても馬の画像と結びついてしまう。まさか『練』の字まで巻き込んで誤認識するとは予想外だった」と釈明した。
この開発プロジェクトには、区民からの「なぜ区がナンバープレートを認識するAIを？」という疑問の声が上がっていた。これに対し区は、「練馬ナンバーへの愛着度をAIで測り、練馬区民であることの誇りを再認識してもらうため」と説明していた。
開発断念を受け、練馬区は「今後は、AIではなく区民の目視によるナンバープレートの認識に切り替える」と発表した。これに対し、区民からは「それは、最初からできることでは？」という冷静なツッコミが相次いでいる。
