世界中で爆発的に流行している地理ゲーム「ジオゲッサー」に、新たな問題が浮上している。同ゲームのプレイにのめり込むあまり、現実世界でも無意識に周囲の風景を分析し、「ここは緯度30度、経度140度付近のアジアのどこか…」などと脳内マッピングを始める「ジオゲッサー中毒」患者が急増しているという。

そんな中、画期的な治療薬が発表された。米製薬会社「グーグル・ファーマシューティカルズ」が開発した新薬「ストリートビュー」は、ジオゲッサー中毒患者に現実世界のストリートビューを認識させることで、精神的な安定をもたらす作用があるという。

認識させることで、精神的な安定をもたらす効用が発見
臨床実験では、末期のジオゲッサー中毒患者に「ストリートビュー」を投与したところ、彼らはそれまで見向きもしなかった近所の風景を「意外と面白い」と評し、自ら散歩に出かけるなどの劇的な改善が見られた。ある患者は「治療前は近所の電柱を見ても『日本の北関東か?』としか思わなかったが、今は『ああ、これが私の家なんだ』と安心できるようになった」と語っている。
「ストリートビュー」は、医師の処方箋があれば入手可能で、日本でもすでに厚生労働省が承認に向けた最終段階に入っていると見られている。しかし、過剰な摂取は現実世界への過剰適応を引き起こす可能性があり、「旅行中に『この辺はストリートビューで見たことある』と発言する」「初めて訪れる場所で『ここはストリートビューの道幅と違う』と錯覚する」といった副作用も報告されているため、専門家は慎重な使用を呼びかけている。