【東京】 長らく倉庫で眠っていたはずの、昭和時代に発売されたモンチッチ人形が、近年、インターネット上で高額取引されていることが判明しました。特に注目されているのは、当時の企画会議で「おじさんっぽすぎる」という理由でボツになった幻の試作品、「おじさんモンチッチ」です。
この「おじさんモンチッチ」は、一般的なモンチッチとは一線を画しています。ふさふさの毛はところどころ薄く、腹回りは少しふくよか。付属の服は、なぜか昭和のサラリーマンが着ていたようなヨレヨレのワイシャツとスラックスです。
当時はそのあまりにもリアルすぎる中年感が受け入れられず、ごく少数がサンプルとして生産されたのみで、日の目を見ることはありませんでした。しかし、令和の時代になり、SNSで「哀愁漂う姿に共感できる」「人生の酸いも甘いを知ったベテランの風格」と、意外な人気に火がつき、価値が急騰しています。
あるコレクターは「これまで何体ものモンチッチを収集してきましたが、この『おじさんモンチッチ』だけは、まるで鏡を見ているようで手放せません」と語っています。
玩具メーカーによると、現在も当時の生産ラインに残された「おじさんモンチッチ」の在庫を調べているとのこと。もし新たな発見があれば、市場にさらなる混乱をもたらすかもしれません。
「おじさんモンチッチ」の特徴
- 髪型: 部分的に薄毛
- 体型: 少しふくよかなお腹
- 服装: ヨレヨレのワイシャツとスラックス
- 表情: どこか物憂げな、哀愁漂う表情
