ユニバーサル・スタジオ・ジャパン（USJ）は、今年の「ハロウィーン・ホラー・ナイト」を控え、目玉コンテンツである「ストリート・ゾンビ」の活動時間を大幅に拡大すると発表しました。夜間の恐怖の象徴であったゾンビが、この度、最大の弱点である太陽光を克服し、昼間から精力的に活動することが可能になります。これにより、夜限定だった人気ダンス「ゾンビ・デ・ダンス」が、パーク開園から閉園までノンストップで開催される前代未聞の事態となります。
奇跡の新技術「対UVナノコーティング」の全貌
ゾンビの「昼間出勤」を可能にしたのは、USJが極秘裏に進めていた研究プロジェクトで開発された「対UVナノコーティング（通称：サンスクリーン・オブ・ザ・デッド）」です。これは、ゾンビの腐敗した肌表面に極めて薄いナノレベルの保護膜を形成し、紫外線（UV）を100%遮断するという画期的な技術です。
この技術を開発したUSJのR&D部門（Reanimate & Dance部門）のチーフ研究員は、「これまでは夜の冷たい月明かりの下でしか動けなかった彼らが、今や太陽のエネルギーを吸収し、以前の3倍のカロリーを消費することが可能になりました。その結果、ダンスのキレと持続力が飛躍的に向上しています」と興奮気味に語っています。
昼ゾンビは「健康志向」、夜ゾンビは「猟奇的」に進化
活動時間が拡大したことで、ゾンビの生態にも変化が見られています。USJの広報によると、日中の「デイタイム・ゾンビ」は、太陽光を浴びることで気分が開放的になり、夜のゾンビよりもフレンドリーで「健康的なダンス」を好む傾向にあるとのこと。一部のデイタイム・ゾンビは、ダンスの合間に水分補給を促すジェスチャーや、ソーシャルディスタンスを呼びかける（噛まない）などの「公共の福祉に配慮した行動」を見せ始めています。
一方、夜の「ナイトタイム・ゾンビ」は、昼間の喧騒から解放された反動で、その行動がより「猟奇的でアグレッシブ」になっていると報告されています。ダンスも激しさを増し、ゲストへの追いかけ方も「プロのアスリート並み」に進化しており、逃げ切るためには相当な運動能力が要求される模様です。
ゾンビは休憩しないのか？パークの懸念と「永遠のハロウィン」計画
この昼夜ノンストップの「無限ハロウィン」体制について、パーク内部からは「ゾンビの労働環境」を懸念する声も上がっています。しかし、USJ側は「ゾンビは基本的に死んでいるため、休息の概念がない。むしろ彼らは『永遠にダンスしたい』という強い願望を持っている」と一蹴。将来的には、ハロウィン期間外もゾンビを常駐させ、「一年中どこかでゾンビ・デ・ダンスが開催されている」状態を目指す「エターナル・ハロウィン計画」が水面下で進められているとの情報もあります。
