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【東京・渋谷】 日本卓球連盟は14日、来年度の公式戦から新たな勝敗決定ルールとして「芸術点(アーティスティック・スコア)」を導入する方針を固めた。従来の「11点先取」という勝敗基準に加え、フィギュアスケートや体操競技のように、選手のフォームの美しさや気迫を数値化し、総合得点で競う形となる。
同連盟の広報担当者は会見で、導入の経緯について「近年の卓球はボールのスピードが速すぎて、視聴者の動体視力が追いつかないという苦情が殺到している。ボールが見えなくても、選手の動きの美しさで楽しめる競技に進化させる必要がある」と説明した。
新ルールの概要は以下の通り。
- スマッシュの放物線美 ボールが相手コートに入ったかどうかに関わらず、スイングの軌道が黄金比に近い場合、審判団から「加点0.5」が与えられる。空振りであっても、そのフォームが優雅であれば減点は免除される。
- 発声(シャウト)の音階評価 張本智和選手などで知られる得点時の叫び声(チョレイなど)も審査対象となる。声の大きさだけでなく、音程の正確さ、ビブラートの伸び、会場の空気との調和性が評価される。これに伴い、審判団には新たに「音楽家」または「オペラ歌手」1名が加わる予定だ。
- 「ドヤ顔」の持続時間 決定打を放った後の「ドヤ顔」をカメラに向けて3秒以上キープすることが義務付けられる。カメラ目線がズレたり、照れて表情を崩した場合は「表現力不足」として減点対象となる。
この画期的なルール変更に対し、現役選手からは戸惑いの声も上がっている。あるベテラン選手は「これからはラケットを振る練習よりも、表情筋のトレーニングやボイストレーニングに時間を割く必要がある。卓球とは何だったのか」と、鏡の前でポーズを確認しながらコメントした。
連盟は今後、ラケットにリボンをつける「新体操部門」の設立も視野に入れているという。

