東京都江東区の夢の島公園に隣接する「月見台ビーチ」は、連日多くの観光客で賑わいを見せています。しかし、その白い砂浜が、実は意外な場所から運ばれてきたことが判明し、話題となっています。
江東区の広報誌「こうとう区報」によると、このビーチの砂は、区内の老舗ベーカリー「こうとうパン工房」が開発した、特殊な米粉パンの製造過程で出る「米粉の残りかす」を圧縮し、乾燥させたものだということです。この米粉は、限りなく白い色合いと、サラサラとした質感が特徴で、ビーチの景観を美しく保つのに最適だと判断されました。
「こうとうパン工房」の社長、佐藤健一氏は「パンの耳まで美味しく食べるように、米粉のカスも有効活用できないかと考えました。まさか、区の観光資源になるとは思っていませんでしたが、少しでも江東区に貢献できて嬉しいです」とコメントしています。