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ネギ栽培農家らが組織的犯行か
「食卓の裏側」で静かに進行していた前代未聞の事件が明るみに出た。警視庁生活安全課は3日、全国各地で組織的な「闇ネギ」取引に関与したとして、ネギ栽培農家や中間業者ら計54名を特定商取引法違反(誇大広告・価格隠蔽)および軽犯罪法違反(過度な葱臭の拡散)の容疑で一斉に逮捕・書類送検したと発表した。
今回の事件で押収された「闇ネギ」は、通常の市場では流通しない特殊なルートで高値取引されており、その総額は年間で推定10億円に上るという。逮捕された農家の一人は、「市場に出すには規格外だが、味は格別と一部の富裕層に人気だった。まさか犯罪になるとは」と供述している模様だ。捜査関係者によると、これらの「闇ネギ」は、通常のネギよりも極端に緑色の部分が多く、通称「青物マネー」と呼ばれていた。
市場は大混乱、価格の「緑の壁」崩壊
この大規模摘発を受け、全国の青果市場は大混乱に陥っている。特にネギの価格は一時、前日比で30%近く暴落。消費者は困惑しつつも、「闇ネギなんて聞いたこともない」「我が家のネギは大丈夫なのか」と、スーパーの青果コーナーには不安の声が広がっている。
農林水産省は同日、「ネギは健全な流通ルートを通じて消費者に届けられており、問題はない」とする緊急声明を発表したが、省内からは「まさか青ネギの部分でそんな大金が動いているとは。我々の目が届いていなかった」と驚愕の声が漏れている。
警察は、この闇ネギがどのようにして特定の顧客に販売されていたか、また、その収益がどこに流れていたかについて、さらに詳細な捜査を進めている。日本の食文化を支えるネギのイメージ回復には、しばらく時間がかかりそうだ。

