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都内のアパートの一室で14日、10日間にわたり放置され「魔の山」と化していた洗濯物の山が、住人の女性(28)によってわずか数時間で完全に駆逐されるという事案が発生した。女性は作業中、人気アニメ『鬼滅の刃』を彷彿とさせる「呼吸」と「型」を絶叫し続けていたといい、その鬼気迫る様子が近隣住民の注目を集めている。
「洗濯機を回すまでは出来るが、干すのが無理」という理由で、10日分の衣類を部屋の隅に溜め込んでいた会社員・佐藤さん(仮名)。限界を迎えたこの日の朝、彼女は覚醒した。
目撃した同居人の証言によると、佐藤さんは脱衣所に立つなり深く息を吸い込み、「洗(せん)の呼吸、壱ノ型! 選別(せんべつ)の舞!」と叫びながら、凄まじい手さばきで色物と白物を仕分け始めたという。その速度は目にも留まらぬ速さで、靴下のペアリングに一切の狂いはなかった。
その後も彼女の勢いは止まらない。 洗剤を投入する際には「弐ノ型! 柔軟剤・一点突き!」と叫び、計量カップの目盛りピッタリに液体を注ぎ込むと、洗濯機が回転している間も「参ノ型! 水流回転・全集中!」と洗濯機の前で正座し、中の渦を見つめ続けて精神を統一。
最大の難関である「干し」の工程では、ベランダに出た佐藤さんのボルテージは最高潮に達した。
「肆ノ型! 乱れハンガー!」の掛け声と共に、両手に持ったハンガーへ濡れたTシャツを次々と装着。さらに、絡まりやすいピンチハンガーに対しては「伍ノ型! 角ハンガー・水平展開!」と叫んで一瞬で展開し、靴下や下着を干していく。その際、シワを伸ばす「パンッ!」という音が、まるで剣劇のような鋭さで周囲に響き渡った。
全ての洗濯物を干し終え、ベランダが色とりどりの衣類で埋め尽くされた時、佐藤さんは夕日に向かって「終ノ型! 完遂・部屋干し無用!」と高らかに宣言し、その場に崩れ落ちたという。
近隣住民からは「『心を燃やせ』とか『判断が遅い』といった怒号が聞こえ、鬼が出たのかと思ったが、ただの洗濯だったようで安心した」「彼女こそが現代の『洗濯柱』ではないか」といった声が上がっている。
佐藤さんは取材に対し、「明日からはまた洗濯物を溜める。次は『畳(たたみ)の呼吸』を習得しなければ、山は崩せない」と、疲労困憊の表情で語った。

