📻 【鬼殺隊ラジオ】 特別編:南国・沖縄ちゅら海デート実況

(※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません)

コラボ企画

この記事は約 6 分で読めます。

鬼殺隊ラジオ形式で、お送りいたします。

時代設定: 現代パロディではなく、隊士たちがそのままの姿で現代で公開録音をしているという「キメツ学園」的なゆるい時空設定です。

【出演】

  • 胡蝶しのぶ: メインパーソナリティ。進行役兼、義勇へのツッコミ担当。
  • 甘露寺蜜璃: ゲスト。テンションMAX。全てが「キュン」の対象。
  • 伊黒小芭内: ゲスト。蜜璃との時間を邪魔されたくないが、ラジオなので渋々喋る。
  • 冨岡義勇: ゲスト(?)。数合わせで連れてこられた。

(SE: ザザ…ッ 南国の波の音と、涼しげなウクレレ風のBGM)

胡蝶 「はい、リスナーの皆様、ハイサイ(こんにちは)。 本日はなんと、東京を飛び出し、沖縄県は『美ら海水族館』よりお届けしております。 司会の胡蝶しのぶです。 さて、目の前には世界最大級の水槽『黒潮の海』が広がっていますが……甘露寺さん、いかがですか?」

甘露寺 「キャーーッ!! すごいすごいすごいわ胡蝶ちゃん! 見て見て! ジンベエザメさんがすっごく大きいの! ビルの2階くらいあるんじゃないかしら!? ああっ、マンタさんも優雅でステキ……! キュンとしちゃうわ~♡」

伊黒 「(デレデレ声)……甘露寺、あまり水槽に張り付くと危ないぞ。だが、そのはしゃぐ姿も……悪くない」

胡蝶 「伊黒さん、マイクが入っていますよ。心の声が漏れています。 ……そして、もう一人。水槽の隅で虚無の表情を浮かべている方がいらっしゃいますね」

冨岡 「…………(巨大なガラス面を見つめている)」

胡蝶 「冨岡さん。ラジオです。何か喋ってください」

冨岡 「……魚だ」

胡蝶 「ええ、見れば分かります。 今日は『ダブルデート』という名目の企画なんですから、もう少し気の利いたコメントはできないんですか?」

伊黒 「チッ……。なんで俺と甘露寺の大事な時間に、よりによって冨岡がセットなんだ。 胡蝶、コイツをあのマンタの背中に括り付けておいてくれ」

甘露寺 「伊黒さんっ! ダメよぉ、冨岡さんだって楽しんでるはずだわ! ねっ、冨岡さん? あの『チンアナゴ』さんとか、可愛くないかしら!?」

冨岡 「……チンアナゴ? ……(少し考える)……ああ、地面に刺さっているやつか」

胡蝶 「『刺さっている』という表現、最低ですね。 ちなみに伊黒さん、チンアナゴは蛇に似ていますが」

伊黒 「不愉快だ。鏑丸(かぶらまる)の方が数万倍愛らしいし、賢い。 ……だが、甘露寺が『見てみたい』と言うなら、あっちの水槽へ行くのもやぶさかではない」

甘露寺 「わあ! 行きましょう伊黒さん! あ、その前にあそこの『カフェ・オーシャンブルー』で、ジンベエザメさんを見ながらアイス食べたいなっ! 紅芋タルトも売ってるみたいよ!」

胡蝶 「ふふ、甘露寺さんは花より団子ですね。 では、カフェに移動する間に、リスナーからの質問に答えましょうか。 ラジオネーム『水柱のファン』さんから……あれ、珍しいですね」

冨岡 「!」

胡蝶 『質問です。もし水族館デートをするなら、相手にどんなお土産を買ってあげますか?』 ……だそうです。では、伊黒さんから」

伊黒 「愚問だな。甘露寺が欲しがったもの全てだ。 ぬいぐるみだろうが、キーホルダーだろうが、店ごと買い占めてもいい」

甘露寺 「伊黒さん……っ! すっごく男らしいわ! 素敵!!(ポッ)」

胡蝶 「はいはい、ごちそうさまです。 では次、冨岡さん。貴方ならどうしますか?」

冨岡 「……俺は……」

(数秒の沈黙。BGMだけが流れる)

冨岡 「……鮭大根は、売っていないのか?」

胡蝶 「(こめかみに青筋)……水族館に鮭大根があるわけないでしょう。 貴方、本当にデートという概念をご存知ですか? 水槽の中の魚を『食材』として見るのはやめてください」

甘露寺 「ああっ! 胡蝶ちゃん待って! 冨岡さん、あそこのお土産屋さんに『ジンベエザメの靴下』があったわよ! あれをプレゼントしたら、きっと喜ばれるわ!」

冨岡 「……靴下か。……悪くない」

伊黒 「おい冨岡、勝手に動くな。甘露寺の視界に入るだけで邪魔だ。 俺たちは向こうで限定の『抱き枕』を見てくる。 貴様はそこで、クラゲと見つめ合って反省してろ」

胡蝶 「あら、伊黒さんたちが行ってしまいましたね。 ……仕方ありません。冨岡さん、私たちも行きますよ」

冨岡 「どこへ?」

胡蝶 「お土産コーナーです。 貴方が誰にもお土産を買わずに帰ったら、『これだから冨岡さんは』と陰口を叩かれるのが目に見えていますから。 ……私が選んであげます」

冨岡 「……(少し嬉しそうに)そうか。頼む」

胡蝶 「はぁ……本当に世話が焼ける人ですね。 それではリスナーの皆様、沖縄・美ら海水族館よりお送りしました! ……冨岡さん、クラゲのモノマネはやめてください。誰も見てませんよ」

(SE: 終わりのジングル ~波の音~)

今回の放送のポイント(裏話)

  1. 伊黒の葛藤: 本来なら蜜璃と二人きりで回りたいが、任務(ラジオ)なので我慢している。隙あらば義勇を視界から消そうと画策している。
  2. 蜜璃の食欲と純粋さ: 魚を見て「可愛い」と言った直後に「美味しそう」なメニューに反応するいつものスタイル。
  3. 義勇のズレ: 水族館デートの正解が分からず、最終的に「鮭」に関連するものしか思い浮かばない。
  4. しのぶの引率力: ボケ倒す義勇と、暴走するおばみつをコントロールする手腕。実は自分も少し楽しんでいる。

おまけ

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