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鬼殺隊ラジオ形式で、お送りいたします。
時代設定: 現代パロディではなく、隊士たちがそのままの姿で現代で公開録音をしているという「キメツ学園」的なゆるい時空設定です。
【出演】
- 甘露寺蜜璃（メインMC・テンションMAX）
- 胡蝶しのぶ（進行・ツッコミ兼・冨岡いじり担当）
- 伊黒小芭内（甘露寺全肯定・冨岡への殺意担当）
- 冨岡義勇（置物・なぜ自分がここにいるのか分かっていない）
オープニング
(SE: 軽快な和風ラジオのジングル 〜千葉の波音〜)
蜜璃 「みなさ〜ん！ こんばんは〜！ 恋柱の甘露寺蜜璃です♡ 今日はなんと！ スタジオを飛び出して、千葉市に来ちゃいました〜！ 海風がとっても気持ちいいわ〜！ きゃ〜素敵！！」
しのぶ 「こんばんは、蟲柱の胡蝶しのぶです。今回は公開録音ということで、千葉市の魅力を紹介しつつ、親睦を深めようという企画ですね。 ……とはいえ、随分と奇妙なメンバーが集まりましたけれど」
伊黒 「……なぜ俺と甘露寺の貴重な時間に、他の邪魔者がいるんだ。特に、そこにいる陰気な男は必要なのか？」
義勇 「…………（遠くを見ている）」
蜜璃 「もうっ、伊黒さん！ 今日はみんなで『ダブルデート』みたいな感じで楽しもうって言ったじゃない！ ねっ、冨岡さん？」
義勇 「……ダブルデート？ 俺は『千葉の警備強化』だと聞いて来た」
しのぶ 「あらあら、冨岡さん。相変わらず話を聞いていないんですね。でも安心してください。誰も冨岡さんがデートを楽しめるとは思っていませんから」
コーナー１：空飛ぶ電車！？ 千葉都市モノレール
蜜璃 「さてさて！ 最初のデートスポットはここ！ 『千葉都市モノレール』よ！ 見て見て伊黒さん！ 電車がぶら下がってるの！ まるで空を飛んでるみたい〜♡」
伊黒 「ふん……懸垂型モノレールか。ギネスにも認定されているらしいな。だが、甘露寺が喜ぶなら悪くない。 おい冨岡、貴様は屋根に乗れ。席が狭くなる」
義勇 「……乗車ルール違反だ」
しのぶ 「ふふっ、このモノレール、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』などのアニメともコラボしていた聖地なんですよ。 床がガラス張りになっている『アーバンフライヤー』という車両もあるそうです。冨岡さん、高所恐怖症ではありませんよね？ 足元がスケスケですよ？」
義勇 「……問題ない。俺は柱だ」
蜜璃 「キャーッ！ 足元が見えるなんてドキドキしちゃう！ ねえ伊黒さん、揺れたら掴まってもいい？ いいよね！？」
伊黒 「！！（赤面）……あ、当たり前だ。むしろ俺が支える。鏑丸も許可している。 ……おい冨岡、貴様は反対方向を見ろ。視界に入るな」
コーナー２：レッサーパンダに胸キュン！ 千葉市動物公園
蜜璃 「続いてやってきたのは〜、『千葉市動物公園』！ ここのレッサーパンダちゃん、すっごく可愛いのよ〜！ 立つことで有名になった風太くんの子孫たちがいるんだって！」
しのぶ 「動物は癒やされますね。甘露寺さん、あそこにライオンもいますよ」
蜜璃 「うわ〜ん！ ふわふわで可愛い〜♡ 伊黒さん見て！ あの子がこっち見たわ！ 私、あの子をお持ち帰りしたい〜！」
伊黒 「……そうか。ならばこの動物園ごと買い取れるか、産屋敷様に相談してみるか……」
しのぶ 「伊黒さん、公私混同が過ぎますよ。 ……そういえば冨岡さん、さっきからチーターの檻の前で動かないようですが、何かシンパシーでも？」
義勇 「……彼らは単独行動を好むらしい。俺と同じだ」
しのぶ 「いいえ違いますよ冨岡さん。彼らは『孤高』ですが、貴方はただ『孤立』しているだけです。一緒にしないでくださいね、チーターが可哀想です」
義勇 「…………（心外そうな顔）」
コーナー３：恋人の聖地♡ 千葉ポートタワー
(SE: ロマンチックなBGM)
蜜璃 「そして最後は……ここ！ 『千葉ポートタワー』！ ここからの夜景は『日本夜景遺産』にも認定されてるの！ しかも見て、『恋人の聖地』って書いてあるわ！」
伊黒 「……恋人の、聖地……（ゴクリ）。 甘露寺、ここは……その、俺と二人で……」
蜜璃 「わあ〜！ 展望フロアからの眺め、最高〜！ 東京湾が一望できるわ！ ねえねえ、あそこに『愛の南京錠』をかける場所があるの！ 4人でかけましょうよ！」
伊黒 「なぜ4人でかける必要がある！！（激怒）」
しのぶ 「あら、いいじゃないですか。記念ですよ、記念。 でも冨岡さん、南京錠を持っていますか？ ……ああ、持っていない顔ですね。 では冨岡さんだけ、私が持ってきた『殺』と書かれたお札を貼っておきましょうか」
義勇 「……断る。俺は景色を見ている」
蜜璃 「もう、みんな仲良くして〜！ あ！ あそこにフォトスポットがあるわ！ お姫様抱っこして写真が撮れるみたい！ 伊黒さん、私、伊黒さんをお姫様抱っこしてあげましょうか！？」
伊黒 「なっ！？ 逆だ、甘露寺！ 俺が君を……いや、しかし君の筋力なら可能かもしれないが……いや、男として……（混乱）」
しのぶ 「冨岡さん、今のうちにシャッター係をお願いしますね。指が入らないようにしてくださいよ？ 下手だったらあとで突きますからね」
義勇 「……俺はカメラマンではない」
エンディング
蜜璃 「あ〜ん、もう終わり！？ 千葉市デート、すっごく楽しかった〜！ 美味しい落花生のスイーツも食べたし、海鮮丼も最高だったわね！」
伊黒 「（甘露寺が楽しかったなら、今日の任務は成功だ……。冨岡の存在以外はな）」
しのぶ 「そうですね。都心からも近いですし、また来てもいいかもしれません。 冨岡さんも、最後の方はポートタワーのキャラクター『ぽーとくん』と見つめ合って、まんざらでもない様子でしたし」
義勇 「……彼は何も語らないが、目は笑っていた。嫌われていない証拠だ」
しのぶ 「それは作り物だからですよ、冨岡さん」
蜜璃 「ふふっ、また4人で来ようね！ それでは、鬼殺隊ラジオ・千葉市出張版！ お相手は恋柱・甘露寺蜜璃と！」
しのぶ 「胡蝶しのぶと」
伊黒 「伊黒小芭内と」
義勇 「……冨岡義勇だった」
全員（義勇除く） 「バイバ〜イ！♡」
(SE: 終了のジングル〜モノレールの走行音〜)
おまけ
