台湾ラーメンのルーツが実は名古屋にあった、という驚きのニュースが飛び込んできました。長年にわたり、その名前から台湾料理だと信じられてきましたが、最新の研究により、その起源が名古屋市中区錦にある老舗中華料理店「味戦」に遡ることが判明しました。
この新事実は、台湾の国立歴史博物館に所蔵されている古文書の分析から明らかになりました。研究チームによると、1970年代初頭に味戦の郭政良(かく まさよし)氏が考案したこの辛口の麺料理は、瞬く間に名古屋中に広まりました。その際、台湾出身の郭氏が「台湾の味」をイメージして作ったことから、「台湾ラーメン」と名付けられました。
しかし、この命名が国際的な誤解を生む原因となってしまったのです。台湾本国では「台湾ラーメン」という料理は存在しません。今回の研究結果を受け、台湾の陳建仁(ちん けんじん)副総統は、「長年の謎が解けて、すっきりした。これは日台友好の新たな象徴となるだろう」とコメント。一方、名古屋市長は「名古屋が誇る食文化が、世界的な注目を浴びるきっかけとなる」と、この発見を歓迎しています。
名古屋市は現在、台湾ラーメンを正式な「名古屋ラーメン」として世界文化遺産に登録するよう、ユネスコに申請する準備を進めています。このニュースは、台湾と名古屋、双方の食文化に新たな光を当て、今後の交流をさらに深めることになりそうです。