24時間テレビ、チャリティーマラソンを「完全シフト制」へ変更 働き方改革に対応

(※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません)

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 日本テレビ系列で毎年夏に放送される「24時間テレビ」の制作委員会は14日、番組の名物企画であるチャリティーマラソンについて、今年から従来の「1人が24時間走り続ける」形式を廃止し、24人のランナーが1時間ずつ交代で走る「完全シフト制」を導入すると発表した。近年の猛暑による熱中症リスクの回避と、芸能界における働き方改革の推進が狙い。

 新ルールでは、24人のランナーが1人あたり1時間(約10キロ)を担当する。ランナーは事前に提出したシフト表に基づき、指定された中継所に直行。タイムカードを打刻した後、前の走者からタスキを受け取り、1時間の勤務(走行)をこなして次の走者に引き継ぐ。

 制作委員会の担当者は会見で「一人の人間に過度な肉体的負担を強いる演出は、コンプライアンス的に限界が来ていた。シフト制にすることで、ランナーは常にフレッシュな状態で走ることができ、笑顔でタスキをつなげる」と説明する。また、万が一ランナーが急な体調不良やダブルブッキングで欠勤した場合に備え、「派遣ランナー」も数名待機させるという周到ぶりだ。

 この画期的な新ルールにより、番組のクライマックスである「サライ」の大合唱のシーンも様変わりしそうだ。これまでは満身創痍のランナーが倒れ込むようにゴールする姿が涙を誘ったが、今回は「朝9時~10時シフト」を担当して14時間前に帰宅し、すでにシャワーを浴びて晩酌を済ませた初期のランナーたちが、スッキリとした顔でひな壇から最終走者を出迎えることになる。

 また、最終走者(24人目)も走行時間はわずか1時間のため、息を切らすことなく余裕の表情でゴールテープを切ることが予想される。これについて演出家は「感動の押し売りではなく、ホワイトな労働環境の素晴らしさを視聴者に訴えかけたい」と意気込む。

 この発表を受け、ネット上では「これで安心して見ていられる」「深夜3時の枠を押し付けられる若手芸人がかわいそう」「タスキ渡し等の引き継ぎ業務は労働時間に含まれるのか」といった様々な反響が寄せられている。

 なお、番組のフィナーレで歌われる『サライ』についても、放送時間の延長を防ぐため、今年から1・5倍速で演奏されることが併せて決定した。

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