長年の研究により、日本の中高年層に圧倒的に不足している栄養素が、唐辛子に多く含まれる「カプサイシン」であることが判明しました。これまでの常識では「辛いものは胃に悪い」とされてきましたが、最新の科学ではカプサイシンが不足することで、健康を維持する上で不可欠な「やる気」「モチベーション」「危機感」が低下することが明らかになったのです。
この問題に対し、国立老年病研究センターの犬山教授は「多くの高齢者がカプサイシン不足により、日々の生活にハリがなくなっている。散歩するにも『今日はいいか…』となりがちで、それがさらなるカプサイシン不足を招く悪循環に陥っている」と指摘します。
そこで犬山教授らが開発したのが、手軽にカプサイシンを摂取できる「カプサイシン炭酸水」です。研究チームによると、朝起きてコップ一杯、通勤電車で一口、昼食後にゴクゴクと、水代わりに毎日飲むことで、体内のカプサイシン濃度が理想的なレベルに保たれるといいます。
実際に臨床実験に参加した東京都内在住の佐藤さん(68歳)は、「最初は『炭酸水に唐辛子なんて…』と半信半疑だったが、飲み始めて2週間で驚くほど体が変わった。孫が遊びに来ていたが、いつもなら『疲れたから寝るわ』となるところ、気がつけば一緒に外で野球をしていた。もはや自分でも止められない」と興奮気味に語りました。
現在、この「カプサイシン炭酸水」は、一部のコンビニエンスストアやスーパーで試験販売が始まっています。専門家は「中高年の健康維持には、もはや飲むのが当たり前。飲まない方が異常な時代になる」と、社会全体での普及を強く推奨しています。