「おいしい」は多数決で決まる時代へ
日本最大のグルメサイト「味ログ」を運営する株式会社アジモトは、これまでの「点数評価システム」を廃止し、本日より「いいね」を基本とした新たな評価システムを導入すると発表しました。
これまでの3.0〜4.0といった点数による評価は「好みが分かれるジャンルでは客観性に欠ける」といった批判が一部であり、点数だけでは伝えきれない「熱量」や「共感」を可視化する必要があると判断した、としています。
「フォロワー数」が評価に影響
新システムでは、各レビューに投稿された「いいね」の総数が、その店の評価を左右する最も重要な要素となります。さらに、投稿者自身の「フォロワー数」も評価に加味されるとのこと。フォロワーが多い投稿者の「いいね」は、通常の「いいね」よりも高いポイントとして計算されます。
この変更について、アジモトの担当者は「インフルエンサーの影響力を取り入れることで、より信頼性の高い情報をユーザーに提供できる」と説明しました。しかし、この方針に対しては、一部のユーザーから「フォロワー数が多いだけの人が、味のわかる人とは限らない」「評価が人気投票のようになってしまう」といった懸念の声もあがっています。
フォロワー獲得のための投稿テクニックも公開
新システム導入に伴い、味ログは「より多くのいいねを獲得するためのレビュー投稿のヒント」を公式ブログで公開しました。そこには、「写真はフィルターで加工して彩度を上げる」「料理よりも店主の笑顔をアップで撮影」「投稿に『#マジ卍』のようなハッシュタグを多用する」といった、これまでのグルメレビューとは一線を画すアドバイスが並んでいます。
この異例の発表に対し、ネット上では「もはや飯テロサイトではなく、ただのSNSだ」「グルメレビューがギャル雑誌の読者モデルのプロフィールみたいになってきた」といった批判的なコメントが殺到しています。
アジモトは、この新システムが「グルメ界に新たな風を吹き込む」と自信を見せていますが、その風が吉と出るか凶と出るか、今後の動向が注目されます。