警視庁、史上初の「猫じゃらし交通規制」を発動
【渋谷】27日午後3時過ぎ、東京都渋谷区のスクランブル交差点で、体長約30センチ前後の猫が推定120匹以上出現し、都心部の交通が2時間以上にわたって完全に麻痺する異常事態が発生した。
1. 突如現れた「毛玉の波」
騒動は、歩行者用信号が青になった直後、周囲のビルや地下道から一斉に猫たちが湧き出し、交差点の中心に向かって歩き始めたことで始まった。目撃者によると、猫たちは毛並みや種類が様々で、まるで何かの秘密の集会のように統率が取れていたという。
交差点中央に到達した猫たちは、一列に並ぶことをやめ、車道の真ん中で腹を見せて寝転んだり、お互いの毛づくろいを始めたりと、非常にリラックスした様子を見せた。この「毛玉の波」により、直進や右左折をしようとしていた車両は身動きが取れなくなり、現場は騒然となった。
2. 警官も手が出せない「究極の癒やしテロ」

通報を受けた警視庁は、直ちに交通機動隊を派遣したが、現場の警察官は「威嚇すれば逃げる」という従来の交通整理の常識が通用せず、手の出しようがない状況に陥った。猫たちは、警官の制服や警棒にもまったく動じることなく、むしろ交差点に集まった見物人のフラッシュの光を楽しんでいるかのようだった。
「交通違反は明白だが、逮捕するにも身柄拘束が困難。肉球に触れたら公務執行妨害で訴えられかねない」と、現場の指揮官は困惑。最終的に、警視庁は史上初めてとなる「猫じゃらしと鰹節による交通規制」の発動を決定。警察官が猫じゃらしを振り、猫たちを交差点の端へ誘導する作戦に出た。しかし、猫たちは誘導されるどころか、警官の足元で**「遊んでアピール」**を始める始末で、作戦は難航した。
3. 「ニャーミング・ポイント」で経済効果も?

この前代未聞の騒動を、通りすがりの人々は見逃さなかった。歩行者用信号が赤になるたびに、人々は車道に飛び出し、スマホを片手に猫たちの群れを撮影。一瞬でSNSのトレンドを席巻し、「#猫による渋谷占拠」「#ニャンコスクランブル」のタグが世界中に拡散された。
撮影に夢中になるあまり、信号無視をする歩行者が続出し、交通整理はさらに困難に。一方、この騒動を受けて、渋谷区内のペット用品店では猫缶や猫砂が飛ぶように売れるという二次的な経済効果も発生。猫たちが集まっていた場所は、一部で「究極のニャーミング・ポイント」として、新しい観光名所になるのではないかと期待の声が上がっている。
結局、猫たちは出現から約2時間半後、まるで何かの合図があったかのように、静かに元の地下道やビルの陰へと姿を消し、騒動は収束した。警視庁は、「猫たちは一体どこから来て、何が目的だったのか」について、現在も「肉球痕跡」を辿って調査を続けている。

