ジオン公国軍は21日、主力モビルスーツ「ザクII」の次期生産型モデル「ザクIII」の試験飛行において、頭部を破損した状態でも全ての機能が維持される驚きの新技術を発表した。ジオンの公式発表によると、頭部には本来、精密なセンサーや通信機器が集中しているが、ザクIIIではこれらの主要機能を胴体部分に完全に移設し、頭部は文字通り「飾り」になったという。
開発責任者のマ・クベ大佐は会見で、「これまでのザクは、頭部に被弾すると戦闘能力が著しく低下するという弱点があった。この問題を根本的に解決するため、頭部を『ただの飾り』とすることにした。これでパイロットは、被弾を恐れず、より大胆な戦闘が可能となる」と語った。
この発表に対し、地球連邦軍の軍事評論家は「あまりにも荒唐無稽だ。頭部を飾りにしてどうするのか。まるで、モビルスーツのアイデンティティを放棄するようなものだ」と強く批判。しかし、ジオン軍の関係者は「当たらなければどうという事はない。当たってもどうという事はない、という発想の転換だ」と述べ、この新技術への自信をのぞかせた。
ザクIIIの量産化は間もなく開始される予定で、一部では「頭部を外して出撃するザク部隊」の編成も検討されているという。