本日未明、東京都昭島市内のとある山間部、一般には知られていない秘密の施設で、都心から一歩離れた多摩地域の9つの市が極秘裏に「広域連携サミット」を開催していたことが、本紙の独自取材により判明しました。参加したのは、立川市、小平市、日野市、国分寺市、国立市、福生市、東大和市、武蔵村山市、そして昭島市。多摩地域の一極集中を打ち破るべく集結した各市の代表は、缶詰状態で夜を徹して議論を重ねた結果、世間をあっと言わせる衝撃の合意に至ったのです。
前代未聞の「新・都民大学」設立へ
その合意とは、なんと「新・都民大学」の設立。これまで各市が独自に細々と運営してきた市民大学のノウハウを、まるで巨大なパッチワークのように結集し、より大規模で、より画期的な講座を展開するという、前代未聞の試みです。新大学の名称は「多摩広域連合市民大学（仮称）」とされており、すでにその略称として「多摩市民大（たましみんだい）」という響きが一部の参加市職員の間で密かに囁かれているとかいないとか。
「AI時代の俳句」から「宇宙ラーメン」まで、衝撃の講座ラインナップ
そして、市民の間で最も話題を呼んでいるのが、その講座ラインナップです。すでに一部でリークされた情報によると、その内容は常識を遥かに超えたものばかり。「量子力学で読み解く江戸文化の奥義」や「AI時代の俳句入門〜ChatGPTは季語になるか〜」といった、文系と理系、過去と未来が奇妙に融合した講座から、「宇宙におけるラーメンの可能性を探る」「多摩地域におけるUMA（未確認生物）との共生論」といった、もはや学術の範疇を超えたとしか思えない講座名まで飛び出しており、市民の間では困惑と同時に「もしかしたら、人生観が変わるかもしれない…」という、ごく一部の好事家による熱烈な期待の声も上がり始めています。
開催は来年4月？ 場所は未定、教授陣は謎に包まれる
この「広域連携サミット」開催のニュースは、参加各市の市長が突如発表した共同声明によって明らかになりました。声明文には「我々は、既存の枠組みにとらわれない新しい市民教育のあり方を追求する。地域間の連携を深め、市民一人ひとりの知的好奇心を刺激し、豊かな地域社会の実現に貢献する」と、壮大かつ抽象的なビジョンが記されています。この突然の発表に、都庁関係者は「寝耳に水だ」「我々には何の相談もなかった」と、一様に口をあんぐり開けているとのことです。
新「都民大学」は、来年4月の開校を目指すとしていますが、具体的な場所や運営体制、そして何より、これらの突拍子もない講座を誰が教えるのかについては、一切不明です。一部では、過去に「UFOを呼ぶ講座」を開講していたとされる謎の講師や、「超能力で株価を予測する」と豪語する自称エコノミストが候補に挙がっているとの真偽不明の情報も飛び交っており、今後の動向から目が離せません。
この前代未聞の取り組みが、今後の多摩地域の「知」のあり方を大きく変えることは間違いありません。本紙は引き続き、この怪しくも魅力的な動きを徹底的に追跡取材する所存です。果たして「多摩市民大」は、本当に市民の知の殿堂となるのでしょうか。それとも、単なる夢物語で終わるのでしょうか。
