📻 【鬼殺隊ラジオ】『鬼殺隊・北の国から愛を込めてラジオ ~札幌公開録音スペシャル~』

(※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません)

コラボ企画

この記事は約 6 分で読めます。

鬼殺隊ラジオ形式で、お送りいたします。

時代設定: 現代パロディではなく、隊士たちがそのままの姿で現代で公開録音をしているという「キメツ学園」的なゆるい時空設定です。

【出演】
パーソナリティ: 胡蝶しのぶ
ゲスト: 甘露寺蜜璃、伊黒小芭内、冨岡義勇


(SE:雪を踏む音、北風の音、そしてラジオのジングル)

しのぶ 「こんばんは。蟲柱の胡蝶しのぶです。本日は特別編ということで、北の大地、札幌から公開録音をお届けしています。会場の皆さーん、寒くないですか? 風邪を引かないようにしてくださいね」

(会場からの拍手と歓声)

蜜璃 「きゃあーっ! すごいわぁ、しのぶちゃん! 札幌の雪景色、とってもロマンチックね! 白銀の世界って感じで胸がキュンキュンしちゃう!」

伊黒 「……甘露寺、寒くはないか? 俺の羽織を使うといい。あと、鏑丸(かぶらまる)が少し震えているから、あまり長時間外にはいられないな」

蜜璃 「伊黒さん、優しい! ありがとう! でも大丈夫よ、美味しいものを食べる気満々で体が熱いくらいだもの!」

義勇 「……俺は、鮭大根が食べたい」

しのぶ 「はい、冨岡さんは少し黙っていてくださいね。さて、今回の企画は『柱対抗! 札幌妄想デート選手権』です。この4人で札幌の名所を巡りながら、誰が一番素敵なデートプランを提案できるかを競います」

伊黒 「待て。なぜ俺と甘露寺のデートに、貴様らがついてくる必要がある? 特に冨岡、お前はなぜいる?」

義勇 「……俺は、指令で来ただけだ。あと、鮭……」

蜜璃 「まぁまぁ伊黒さん! みんなでワイワイするのも楽しいじゃない! 私、大通公園のイルミネーションが見てみたいわ! そのあとスープカレーを食べて、シメパフェっていうのも札幌の文化なんですって!」

しのぶ 「さすが甘露寺さん、リサーチが完璧ですね。では、最初のスポット『大通公園』でのシチュエーション、伊黒さんからどうぞ」

伊黒 「(咳払い)……甘露寺。雪で足元が滑りやすい。俺の手を離すなよ。……イルミネーションなど、君の輝きに比べればただの豆電球だ。寒ければ、もっと近くに来ればいい」

蜜璃 「ふぇぇぇ!! す、素敵ぃぃ! 伊黒さん、蛇さんみたいに絡みつくような情熱……私、ドキドキして心臓が飛び出そう!」

(会場:ヒューヒュー!)

しのぶ 「あらあら、熱いですね。雪が溶けてしまいそうです。では次、冨岡さん。同じシチュエーションでお願いします」

義勇 「……」

しのぶ 「冨岡さん? 放送事故になりますよ?」

義勇 「……足元が滑るから、アイゼン(登山用滑り止め)を装着したほうがいい。以上だ」

(会場:ざわ……)

しのぶ 「……はい、ありがとうございます。ムードのかけらもありませんね。そんなだからみんなに嫌われるんですよ」

義勇 「俺は嫌われていない。……安全管理は重要だ」

蜜璃 「あ、あはは! さ、さすが冨岡さん、実用的ね! 怪我したら大変だものね!」

伊黒 「甘露寺に気を使わせるな、冨岡。貴様はそこで雪だるまにでもなっていろ」

しのぶ 「さて、次はグルメスポットです。札幌といえば、味噌ラーメン、ジンギスカン、海鮮とありますが……」

蜜璃 「全部! 全部食べたいわ! 特にジンギスカン! お肉をジュージュー焼いて、野菜もたっぷり! 締めはラーメンを入れるのよね!?」

伊黒 「いいだろう。この札幌にある全てのジンギスカン屋を貸し切りにしてもいい。甘露寺が望むなら、羊を捕まえるところから始めても構わない」

義勇 「……鮭のチャンチャン焼きも、北海道の名物だと聞いた」

しのぶ 「冨岡さん、今はジンギスカンの話です。空気を読んでください。……でも、せっかくですから4人で『ススキノ』へ繰り出しましょうか。冨岡さん、お店の予約は?」

義勇 「……していない。空いている店に入ればいい」

しのぶ 「はぁ……。これだから困ります。週末のススキノを舐めないでください。伊黒さんは?」

伊黒 「当然、甘露寺のために既に隠れ家の個室を押さえてある。……ただし、席は2名分だ」

しのぶ 「あら、私たちは?」

伊黒 「知らん。冨岡と二人でコンビニの鮭おにぎりでも食べていればいいだろう」

蜜璃 「ええっ!? そんなのダメよ伊黒さん! しのぶちゃんも冨岡さんも一緒に食べましょうよぉ! 私、みんなで『美味しいね』って言い合いたいの!」

伊黒 「うっ……甘露寺がそう言うなら仕方ない。……ネチネチとしのぶと冨岡の席も用意させるか」

しのぶ 「ふふ、甘露寺さんには敵いませんね。では、最後になりますが、ラジオをお聴きの皆さんに一言ずつお願いします」

義勇 「……札幌は、寒い。厚着をしてこい」

しのぶ 「相変わらず言葉が足りませんね。私は……そうですね、この寒い中、温かい拍手をくださる皆さんと過ごせて楽しかったですよ」

伊黒 「俺は甘露寺の笑顔が見られただけで十分だ。他の有象無象(うぞうむぞう)はどうでもいいが……まぁ、聞いてくれて感謝はする」

蜜璃 「今日はとっても楽しかったわ! 札幌のみんな、美味しいものと素敵な景色をありがとう! また絶対に来たいわ! 今度はもっともっとお腹を空かせてくるわねー!」

しのぶ 「それでは、本日の『鬼殺隊ラジオ・札幌公開録音』、お相手は蟲柱・胡蝶しのぶと……」

蜜璃 「恋柱・甘露寺蜜璃と!」 伊黒 「蛇柱・伊黒小芭内と」 義勇 「……水柱・冨岡義勇だった」

全員 「さようならー!」

(SE:エンディングテーマ ~ 冨岡が「鮭……」と呟く声がフェードアウト)

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