2025年8月31日、世界を驚かせるニュースがフランスから飛び込んできた。パリ市内の遺失物取扱センターで、200年以上の時を経て、かの皇帝ナポレオン・ボナパルトの忘れ物が発見されたのだ。
「最初は信じられませんでした。ただの古い帽子かと思っていましたから」と語るのは、遺失物センターの主任職員ジャン・クロード氏。見つかったのは、黒い二角帽子に挟まれていた一枚のメモと、小さな金属製のカエルだった。
メモには、ナポレオンの筆跡で「エルメスのカバンとピストルを取りに来るのを忘れないように」と書かれていた。歴史家たちは、これが1815年のワーテルローの戦いの直前、慌ててパリを出る際に置き忘れたものとみている。
なぜカエル?
注目すべきは、帽子に挟まれていた奇妙なカエルの置物だ。これはナポレオンが幸運のお守りとして肌身離さず持っていたもので、このカエルがないために戦場で集中力を欠き、敗北につながったのではないかという説も浮上している。
この発見を受け、世界各地の博物館からナポレオンの忘れ物を展示したいという問い合わせが殺到しているという。遺失物センターは「持ち主が現れない場合は、パリ市が責任を持って保管します」とコメントしているが、200年以上前の持ち主が見つかることはないだろう。