2025年8月21日、東京・新宿にオープンした中国資本の日本料理店「和食家本舗」が、開店わずか1週間で日本人客からのクレームが殺到し、SNSで炎上している。
同店は、日本文化を愛する中国人オーナーが「本物の和食を世界に広める」という意気込みでオープン。しかし、メニューに並んだ料理の数々が日本人の常識を覆すものだったため、怒りを買うこととなった。
特に批判が集中したのは、「特製海鮮丼」だ。酢飯の代わりに温かい白米が使われ、その上にはマグロ、サーモンに加え、中華料理で使われる豚の角煮と鶏の唐揚げがトッピングされていた。さらに、わさびの代わりにスイートチリソースが添えられていたという。
この海鮮丼を注文した男性客は「一口食べて、これは和食ではないと確信した。怒りというより、悲しみを感じた」と語った。また、別の女性客は「寿司を頼んだら、ネタがすべて炙られていた。しかも、醤油皿に麻婆豆腐の餡が入っていた」と憤慨していた。
同店の関係者は、「日本の皆様の文化への愛着を軽んじるつもりはなかった。ただ、日本文化と中華文化の融合を試みたかっただけだ」と釈明。しかし、この釈明がさらなる炎上を招いている。
「和食家本舗」の営業は現在も続いているが、店の前には「ここは日本です！」と書かれたプラカードを持った人々が集まり、騒然としている。この騒動は、異なる文化を持つ人々が食文化を共有することの難しさを浮き彫りにしたと言えるだろう。
