極楽ハイヤー、帰宅困難者を物理で救う「絶対帰宅保証」など新３プランを発表

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　都内を中心にハイヤー事業を展開する極楽ハイヤー（本社：東京都港区）は１１日、従来の高級移動サービスの枠を超えた、攻めの新業態３プランを発表した。働き方改革や災害対策、承認欲求の肥大化など、現代社会のあらゆるニーズに「車輪」で応える狙いだ。

　今回発表されたプランの目玉は、C.「絶対帰宅保証」サブスクリプションだ。　これは法人向けの「保険的」契約で、大雪や台風、電車遅延などのパニック発生時に、契約企業の社員を最優先で迎えに行くというもの。通常時は月額固定費がかかるだけで何もサービスはないが、いざ交通網が麻痺した際には、追加料金２万円で「何が何でも」自宅（２３区内）へ送り届ける。

　同社広報担当者は「たとえ道路が冠水しようとも、渋滞で車が動かなくなろうとも、我々はプロです。場合によってはハイヤーを捨て、屈強なドライバーがお客様をおんぶしてでも自宅へ送り届けます」と、物理的な解決も辞さない姿勢を見せる。既に「社畜を翌朝までに出社させたい」というブラック企業からの問い合わせが殺到しているという。

　また、日常利用向けにはA.「３時間・乗り降り自由プラン」の定額プラン（通称：大名プラン）も開始する。２３区内であれば、３時間以内ならどこをどう走っても２万円。専用アプリで気軽に呼べる手軽さが売りだ。　主なターゲットは、複数の取引先への挨拶回りを効率化したい役員や、高級ブランド店をハシゴしたい富裕層。また、「コンビニで水を買うためだけにハイヤーを待たせる」という、背徳的な優越感に浸りたい小市民の利用も見込んでいる。

　さらに、エンタメ需要を取り込むB.「移動するパリピ空間プラン」も展開する。　アルファードのロイヤルラウンジ仕様車を改造し、車内にシャンパンタワーや通信カラオケ、動画配信機材を完備。「女子会」での利用（４人で割れば１人５０００円）のほか、炎上系ＹｏｕＴｕｂｅｒが「移動しながら謝罪動画を撮影したい」といったニッチな需要にも対応する。防音設備は完璧だが、車外への「音漏れ」ならぬ「承認欲求漏れ」までは防げないのが難点だ。

　同社社長は会見で、「移動とは単なるＡ地点からＢ地点への遷移ではない。それは人生という物語のシーン転換だ」と熱く語った。
　会見の中記者から「なぜ会社員がドライバーをおんぶしているのか？」の質問に対して、同社社長は、「ブラック企業様への説明へお笑いをとるための資料が誤ってこの場で公開してしまった」と陳謝した。
　会見終了後、迎えの車が来ず、タクシーアプリで配車を手配する姿が目撃されている。

添付資料

新プラン概要一覧

プラン名	内容	ターゲット層	予想価格
A. 「3時間・乗り降り自由」定額プラン	【時間貸切】 23区内なら3時間以内は、ルート自由・乗り降り回数無制限。アプリ決済で気軽に呼び出し可能。	・複数の取引先を回る営業マンや役員・高級ブランド店をハシゴする買い物客・荷物が多く、タクシー待ちを避けたい人	20,000円 (3時間定額)
B. 「イベント・エンタメ」移動プラン	【移動するプライベート空間】ロイヤルラウンジ仕様等の特殊車両。シャンパン、カラオケ、動画視聴・配信環境を完備。	・記念日デートのカップル・撮影兼移動をするYouTuber ・リッチな女子会（4人利用で割安感）	20,000円〜（4人利用時、 1人5,000円目安）
C. 「絶対帰宅保証」サブスク・チケット	【法人向け緊急時保険】災害や電車遅延などのパニック時に、社員を最優先で迎えに行き、 23区内の自宅へ送り届ける権利。	・危機管理（BCP）意識の高い企業・社員を何が何でも翌日出社させたい企業	月額契約料（高額）＋緊急時利用料 20,000円

【イメージ画像】新３プランの利用シーン

説明
画像1: Aプラン「3時間・乗り降り自由」。銀座で買い物を楽しむ女性。
画像2: Bプラン「移動するパリピ空間」。リムジン仕様車でシャンパンとカラオケを楽しむ若者たち。
画像3: Cプラン「絶対帰宅保証」。大雪で車が動かない中、ドライバーにおんぶされて帰宅する会社員。
（訂正）「ブラック企業様への説明へお笑いをとるための資料が誤ってこの場で公開してしまった」と社長が記者会見の場で陳謝