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トーエー株式会社は本日、都内ホテルにて来季のスーパー戦隊シリーズ第60作となる『蹴球戦隊フレイマーズマン』の制作発表記者会見を行った。 従来の「正義対悪」という垂直的な対立構造を脱却し、「自由発想水平展開」をコンセプトに掲げた本作。地球の平和を守るだけでなく、地域密着型クラブチームとして「リーグ優勝」と「スタジアム経営の黒字化」も目指すという、特撮史上初の「運営型ヒーロー」が誕生する。
1. 概要
本作のテーマは「蹴球(サッカー)× 水平展開(ホリゾンタル・デプロイメント)」。 京都を本拠地とするフットサルチームが、偶然手に入れた古代の「蹴帝(シューテー)テクノロジー」により変身能力を獲得。敵対組織との戦闘を「公式戦」と定義し、勝利することで得られる「勝ち点」をエネルギー源として地球を守る。戦闘が長引けば延長料金が発生するというシビアな設定が導入された。
2. ヒーローメンバー紹介

メンバーは全員、普段は地域企業の社員やアルバイトとして働いている。
- フレイム・レッド(キャプテン)
- 役名(変身前): 炎城 トミオ(えんじょう とみお)
- 設定: 常に情熱だけで動く猪突猛進型ストライカー。普段は営業職で、ノルマ未達だと変身時間が短くなる。
- キャッチフレーズ: 「情熱のダイレクトボレー! 予算も敵も枠内に収める!」
- フレイム・ブルー(司令塔)
- 役名(変身前): 水野 ロジック(みずの ろじっく)
- 設定: データ分析担当のミッドフィルダー。敵の行動をKPI(重要業績評価指標)で管理する。
- キャッチフレーズ: 「冷静なるスルーパス! リスクヘッジは完璧だ!」
- フレイム・イエロー(守護神)
- 役名(変身前): 土門 プレス(どもん ぷれす)
- 設定: 物理的な壁となる巨漢キーパー。実家は造園業で、芝生の管理にうるさい。
- キャッチフレーズ: 「鉄壁のブロック! 私の時給は失点数で決まる!」
- フレイム・グリーン(スピードスター)
- 役名(変身前): 疾風 ウィング(はやて うぃんぐ)
- 設定: 配送業兼任のサイドバック。「指定時間配達」のスキルを活かし、敵の背後に回り込む。
- キャッチフレーズ: 「光速のオーバーラップ! 再配達は有料だ!」
- フレイム・ピンク(マネジメント)
- 役名(変身前): 桜小路 バランス(さくらこうじ ばらんす)
- 設定: チームの会計監査兼アタッカー。敵の資金源を凍結させる特殊能力を持つ。
- キャッチフレーズ: 「華麗なるカウンター! その攻撃、経費では落ちません!」
3. ヒーローの武器と必殺技
- 共通武器:「VAR(ヴァー)ライフル」
- ビデオ判定モニターが変形する銃。撃った弾が外れても「判定の結果、当たっていた」という事実に書き換えることができる因果律操作兵器。
- 必殺技:「ホリゾンタル・トルネード・シュート」
- 5人がピッチ(戦場)を水平方向に無限に広げ、地球の自転エネルギーをボールに上乗せして叩き込む技。食らった敵は「二部リーグ」という名の亜空間へ降格させられる。


4. 敵の組織「反則結社アン・フェア」
スポーツマンシップを憎み、世界を「ラフプレー」で満たそうとする悪の組織。
- 首領:大総裁 レッドカード
- 全身が退場処分通知書でできた怪人。「存在自体が退場」という矛盾を抱えながら指揮を執る。
- 敵幹部:
- 遅延行為男爵: 時間を稼ぐことだけに特化し、戦いを放送時間ギリギリまで引き伸ばす。
- シミュレーション伯爵: 触れてもいないのに痛がって転がり、ヒーローを冤罪で社会的に抹殺しようとする。
- 戦闘員:フーリガンズ
- 常に発炎筒を焚き、ブブゼラを吹き鳴らす騒音部隊。
- 巨大メカ:スタジアム・イーター
- サッカースタジアムがそのまま立ち上がったような姿。観客席からゴミを投げつけて攻撃する。




5. 記者会見での一幕
会見中、記者から「なぜ今、サッカーと戦隊の融合なのか?」と問われた土手山プロデューサーは次のように回答し、会場を困惑の渦に巻き込んだ。
記者: 「サッカーボールを武器にするというのは、過去のシリーズでもありましたが、今回は『水平展開』とおっしゃいました。具体的には?」
P: 「ええ。従来の戦隊は『敵を倒す』という垂直的な解決でした。しかしフレイマーズマンは違います。敵を倒さず、敵を『移籍』させたり、『レンタル契約』で味方にしたりします。水平思考(ラテラル・シンキング)で解決するんです。最終回は、敵組織と合併してホールディングス化する予定です」
記者: 「……それは子供たちに夢を与えるのでしょうか?」
レッド役(炎城): 「もちろんです! 契約社会の厳しさと、それでもボールを繋ぐ大切さを伝えます!」
6. その他・補足情報
- スポンサー制度: 変身スーツには実在する企業のロゴがベタベタと貼られており、戦闘中にロゴがアップになると、その企業の株価が上がる演出が入る。
- 放送時間: 試合(戦闘)が盛り上がっている場合は、ニュースを挟んで放送時間が延長される「リアルタイム延長システム」を導入予定。
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