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海上保安庁は13日、来年度就役予定の新型巡視船「きづかい」の船首に、新開発の超高出力LED投光器、通称「イカン・キャノン(I-KAN Cannon)」を搭載すると発表した。領海侵犯を繰り返す外国船団に対し、従来の放水や警告放送に代わる「非殺傷かつ精神的ダメージを与える兵器」として運用される。
「イカン・キャノン」は、従来の探照灯とは比較にならない5億ルーメンの超高輝度LEDを使用。この光をナノ秒単位で制御し、日本政府が外交ルートで多用する「極めて遺憾(Kiwamete Ikan)」というメッセージをモールス信号化して照射する。
最大の特徴は、その圧倒的な「まぶしさ」と「執拗なリズム」だ。直視した対象者の網膜に残像を焼き付けることで、視界を奪うと同時に、脳内に直接「日本政府のやるせなさ」「事なかれ主義の憤り」を植え付ける効果が期待されている。
開発を担当した装備技術部の担当者は、同兵器の導入理由についてこう胸を張る。 「これまで領海侵犯に対しては、拡声器による警告や放水を行ってきたが、言葉が通じなかったり、強引に突破されたりするケースが後を絶たなかった。しかし、光は万国共通だ。このキャノンを使えば、言葉の通じない外国船団に対しても、網膜を焼くほどのまぶしさと、神経を逆なでする不快な点滅リズムで、日本政府がいかに遺憾に思っているかを物理的に伝えることができる」
照射モードは、通常の「遺憾(Ikan)」モードに加え、領海侵犯が長時間に及ぶ場合の「断固たる抗議(Dankotaru-Kogi)」モード、さらに緊急時にはストロボ発光で最大限の懸念を示す「注視(Chushi)」モードの3段階に切り替え可能。特に最大出力時は、光の粒子が物理的な圧力を感じるレベルに達し、あたかも「遺憾の意」という重たい空気が船全体を押し包むような感覚に陥るという。
また、放水銃と異なり海水を使わないため、環境に優しく、外交上の「水掛け論」に発展する恐れもないというメリットがある。
外務省もこの新装備を歓迎しており、「これまでファックスや電話で行っていた抗議活動が、現場で、しかも光速で行えるようになる。外交のDX(デジタルトランスフォーメーション)だ」とコメントしている。
一方、対抗措置として、外国船団側が「サングラス」を着用して侵入してきた場合、効果が著しく減退する可能性も指摘されているが、海保側は「その場合は、更に光量を上げた新型『マコトニ・イカン・キャノン』の開発を検討する」としており、イタチごっこの懸念は拭えない。

