大阪府警は「白い粉」を所持していた男性を逮捕したと発表しました。しかし、その「白い粉」が実は小麦粉だったことが判明し、誤認逮捕の可能性が高いとして捜査が進められています。
大阪市内の繁華街で、20代の男性がコンビニエンスストアの帰り道に職務質問を受けました。その際、所持品の中から透明なビニール袋に入った不審な白い粉が見つかり、男性は現行犯逮捕されました。
男性は取り調べに対し、「たこ焼きパーティーをしようと、スーパーで買ったばかりの小麦粉です」と一貫して容疑を否認。しかし、警察官は「たこ焼きを焼くために、なぜ小麦粉を個包装して持ち歩くのか」と追及し、耳を貸さなかったといいます。
その後、押収された「白い粉」が科学捜査研究所で鑑定された結果、成分が強力粉と薄力粉の混合物であることが判明。警察は男性を即座に釈放しました。
この事態を受け、大阪府警は「たこ焼きに使う小麦粉と、違法な白い粉の区別がつかなかった」と釈明。専門家は「コナモン文化が根付く大阪で、小麦粉を疑うのは無理がある。警察官の研修内容に『粉もん鑑定』を取り入れるべきだ」と指摘しています。
男性は「これからたこ焼きを食べようとしていたのに、本当にショックだ。もう二度と粉は持ち歩きたくない」と肩を落としていました。