京浜急行電鉄は本日、長年親しまれてきた車両の一部を、名古屋鉄道（名鉄）へ車両譲渡することを発表しました。 譲渡されるのは、京急線の象徴ともいえる赤い車両のうち、6両編成5本の合計30両です。これは、京急が新たな車両導入を進める一方で、地方鉄道における車両更新の需要に応えるための措置だとされています。
赤い車両が小豆色に？「パノラマスーパー」との共演も
名鉄へ譲渡される車両は、今後、名鉄線の主要路線で運行される予定です。しかし、そのままの赤色では名鉄のイメージカラーである小豆色と馴染まないため、塗装変更が行われるとのことです。
名鉄の広報担当者は「京急の赤い車両が当社の路線を走る姿は想像するだけでもわくわくします。特に、当社の看板車両である『パノラマスーパー』とのツーショットは、鉄道ファンにとって垂涎ものになるでしょう」とコメントしています。
また、譲渡される車両が、名鉄の既存の車両と連結して運行される可能性についても言及されており、鉄道ファンからは「赤と小豆色の混色編成が実現するのでは？」と期待の声が上がっています。
京急のファンからは複雑な声も
この発表に対し、京急のファンからは複雑な声が上がっています。
「長年お世話になった車両がいなくなるのは寂しい」「遠い名古屋で第二の人生を送る姿を見守りたい」といった温かい声がある一方で、「京急の伝統が失われるようで悲しい」といった惜しむ声も聞かれます。
譲渡される車両は今後、順次名鉄へ回送され、整備・塗装変更を経て、2026年春から名鉄線での営業運転を開始する予定です。
