東京メトロは24日、丸ノ内線の新大塚駅を、新年度より「新大塚温泉(Shino-otsuka Onsen)」へと改名すると発表した。駅構内に天然温泉の足湯や露天風呂を設置するほか、ホームは天然温泉かけ流しとなり、利用者は通勤・通学しながらにして「温泉気分」が味わえるようになる。
ホームは「温泉かけ流し」、利用者の健康増進も
今回の改名は、駅名の混同を避けることが主な目的だ。隣接するJR山手線の大塚駅と間違える乗客が後を絶たず、長年の課題となっていた。この問題に対し、東京メトロの広報担当者は「いっそのこと、大塚駅とはまったく異なるイメージを打ち出そうという結論に至った」と語った。
改名に合わせて、駅構内やホームも大規模なリニューアルを予定している。特に注目すべきは、地下鉄のホームでは世界初となる「温泉かけ流し」の導入だ。地下深くから湧き出る天然温泉をホームの床全体に循環させ、常に足元が温かい状態を保つ。これにより、冷えやすい冬場の通勤も快適になるほか、「血行促進効果で、利用者の健康増進にも寄与する」と期待されている。
施設詳細
この計画に対し、周辺住民からは「朝から温泉につかってから出勤できるなんて最高だ」「駅が温泉になるなら、わざわざ遠くまで温泉旅行に行く必要もなくなる」といった喜びの声が上がっている。一方、温泉の塩素消毒を求める声や、湯温調整の課題も指摘されており、今後の動向が注目される。
新駅名は来年4月1日から適用され、改修工事は来年夏ごろに完成予定だ。