この記事は約 4 分で読めます。
時代設定: 現代パロディではなく、隊士たちがそのままの姿で現代で公開録音をしているという「キメツ学園」的なゆるい時空設定です。
鬼殺隊広報部は18日、隊士の士気向上を目的としたラジオ番組『オールナイト・キサツタイ』の特別公開録音を東京・浅草で行った。
今回のメインパーソナリティは「恋柱」甘露寺蜜璃と「蟲柱」胡蝶しのぶの女性ペア。ゲスト兼護衛(荷物持ち)として「蛇柱」伊黒小芭内と「水柱」冨岡義勇が同行したが、収録は開始5分で「女性陣の独壇場」と化し、男性陣が背景と同化するという前代未聞の事態となった。
雷門が「巨大な揚げ饅頭」に見える
番組冒頭、浅草の象徴である雷門前に立った甘露寺は、「わあ!あの赤くて大きな提灯、まるで熟れたトマトみたい!それとも巨大な梅干し?キュンとしちゃうわ!」と第一声を発し、歴史的建造物を即座に食材へと脳内変換。
これに対し、進行役の胡蝶は「そうですね、甘露寺さん。あれを丸かじりできたら、きっと素敵な呼吸が使えそうです」と、毒を含んだ笑顔で肯定しつつ、話題を強引に浅草グルメへと誘導した。
蛇柱、全財産を捧げる
一行は仲見世通りへ移動。ここから番組は、甘露寺が目についた団子、煎餅、人形焼をすべて「一口で」平らげ、その食レポ(「んー!サクサクでとろとろで、まるで恋の味!」のみ)を繰り返す構成へとシフト。
特筆すべきは伊黒小芭内の動きだ。彼はマイクに向かって一言も発することなく、甘露寺が視線を向けた商品を、店主が値段を言う前に購入し続けるという神業を披露。「伊黒さん、素敵!」「(無言で頷く)」というやり取りだけが30分続き、ラジオとしては致命的な「無音の財布音」だけが響き渡った。
水柱、マイクスタンドと間違われる
一方、聴取者が最も困惑したのは冨岡義勇の扱いである。 混雑する仲見世で、胡蝶は「あら、冨岡さん。人混みではぐれるといけませんから、そこに立っていてくださいね。ちょうどいい棒がありますし」と発言。
その後、冨岡は収録が終わるまでの約1時間、無表情で直立不動を貫き、甘露寺が食べかけの串を入れる「ゴミ箱係」と、録音機材を支える「マイクスタンド係」を兼任させられた。
番組中盤、胡蝶から「冨岡さん、浅草の活気について一言どうぞ」と振られた際、冨岡が「……俺は嫌われてない」と口を開こうとした瞬間、甘露寺が「あっ!あっちに揚げ饅頭屋さんがあるわ!伊黒さん、行きましょう!」と絶叫し、冨岡の音声は完全にかき消された。
放送後の反響
この放送に対し、鎹鴉(カスガイガラス)ネットワークには以下のような声が寄せられている。
- 「甘露寺様の咀嚼音がASMRとして最高だった」(隠・男性)
- 「伊黒さんが喋ったのは『邪魔だ、どけ』と通行人に言った一回だけでは?」(一般隊士)
- 「冨岡さんが最後まで『自分はゲストだ』と気づいていない様子が涙を誘った」(元・水柱)
広報部は「次回は煉獄杏寿郎を投入し、全員が喋りすぎて鼓膜が破れる回を企画したい」とコメントしている。
■用語解説 【オールナイト・キサツタイ】
産屋敷一族がスポンサーを務める深夜ラジオ。通常は宇髄天元がMCを務めるが、今回は「派手すぎる」という理由で出禁になったため、急遽女性陣が抜擢された。

