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【青梅】 東京都青梅市は14日未明、市内を東西に貫く主要幹線道路「青梅街道」の約5キロメートル区間を、次世代の宇宙開発の要となる「青梅宇宙エレベーター（O.U.E.）」の建設予定地に指定したと発表しました。これにより、青梅街道（東京都道5号）の東青梅駅前交差点から青梅市役所付近までの区間は、2026年度より恒久的に通行止めとなり、巨大な基部（テザーアンカー）の建設が開始されます。
街のシンボルが宇宙の玄関口に
市は「みどりと清流、歴史と文化」を掲げる青梅市が、さらに「宇宙への玄関口」という新たな顔を持つことになると強調しています。
今回の決定は、エレベーターのテザー（軌道と地上を結ぶ超強度ケーブル）の材質が、青梅の伝統産業である「青梅縞」の技術を応用した新素材であることが決め手になったとのこと。市は「青梅の歴史と技術力が、人類の宇宙進出を支える」と豪語しています。
昭和レトロな街並みが危機に
しかし、この発表は市民生活と観光に大きな波紋を広げています。
特に、青梅街道沿いの昭和レトロな街並みや、映画看板の文化が残るエリアが完全に建設区域に含まれるため、「レトロ」と「フューチャー」の激しい衝突が避けられません。一部報道によれば、エレベーターの基部が、現存するレトロな映画館の真上に設計されている可能性も指摘されており、「宇宙に行くより、あの街並みがなくなる方が一大事だ」と、古くからの住民からは悲鳴に近い声が上がっています。
市は、エレベーター完成後には、エレベーターのゴンドラを「レトロな路面電車風デザイン」にすることで、景観への配慮を示す方針です。しかし、この「レトロフューチャー」な折衷案に対しても、地元商店街からは「青梅線ではなく、宇宙線になるとは…」と困惑の色が隠せません。
青梅街道を走るバス路線の大幅な変更や、物流への影響も懸念されており、青梅市の「新しい日常」は大きな転換期を迎えることになりそうです。
