【東京都】長引く不況の中、国民のストレスは溜まる一方。些細なことで怒鳴り合い、揉め事を起こす人が増加しています。しかし、そんな「揉め事」をただの迷惑行為ではなく、エンターテイメントとして楽しもうという画期的なプロジェクトが始動しました。その名も「揉め事観客席」。
これは、街中で偶然遭遇した喧嘩や口論を、安全な距離からライブで観戦できるというサービス。主催者の「日本揉め事観測機構」によると、第一弾の設置場所は、都内のとある商店街。
観客席は、20人程度が座れるベンチシートで、周囲には「静かに観戦してください」と書かれた看板が立てられています。観客席に座っているのは、揉め事が起こるのを心待ちにしている観戦客たち。彼らは、揉め事が始まると拍手したり、声援を送ったり、スマートフォンで撮影したりと、熱心に応援します。
機構の広報担当者は、「揉め事は人間関係の縮図であり、最高のエンターテイメントです。今までは迷惑行為として見られていましたが、これを機に、揉め事の新たな可能性を追求していきたい」と語っています。
今後は、専用のアプリを開発し、揉め事が起こりそうな場所をリアルタイムで通知するサービスも提供予定。さらに、観戦客の熱量に応じて揉め事の当事者に投げ銭ができるシステムも導入を検討しているとのことです。
しかし、このプロジェクトに対しては、「他人の不幸を娯楽にするのはいかがなものか」という批判の声も上がっています。今後、揉め事はスポーツのように「観戦」する時代が来るのでしょうか。その動向が注目されます。