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鬼殺隊ラジオ形式で、お送りいたします。
時代設定: 現代パロディではなく、隊士たちがそのままの姿で現代で公開録音をしているという「キメツ学園」的なゆるい時空設定です。
【出演】
- 甘露寺蜜璃(メインパーソナリティ/テンション高)
- 胡蝶しのぶ(進行役/冨岡へのあたりが強い)
- 伊黒小芭内(甘露寺以外には興味なし/冨岡が邪魔)
- 冨岡義勇(なぜ呼ばれたか分からない/基本無口)
オープニング
(SE:軽快な和風ポップスのジングル)
甘露寺:「きゅんきゅん♡ 皆様こんばんは! 恋柱・甘露寺蜜璃です! 今日はなんと、スタジオを飛び出して『千葉県船橋市』に来ちゃいました~! 素敵、素敵~!」
しのぶ:「こんばんは、蟲柱・胡蝶しのぶです。今回は『隊士の休暇・特別編』ということで、船橋のデートスポットを巡る公開録音ですね。」
伊黒:「……蛇柱・伊黒小芭内だ。甘露寺がどうしてもと言うから来たが……おい、冨岡。なぜ貴様がいる?」
冨岡:「……俺は、鴉に『集合場所は船橋』と言われただけだ。」
しのぶ:「あら冨岡さん、今日はせっかくのダブルデート風企画なんですから、そんなに暗い顔をしないでください。だから皆さんに嫌われるんですよ?」
冨岡:「……俺は嫌われていない。あと、ダブルデートの意味が分からない。」
甘露寺:「まあまあっ! 伊黒さんも冨岡さんも喧嘩しないで! 見て見て、ここは『ふなばしアンデルセン公園』よ! お花がいっぱいでメルヘンだわ~♡」
ふなばしアンデルセン公園
(SE:鳥のさえずりと風車の回る音)
甘露寺:「キャー! 大きな風車! まるで童話の世界に迷い込んだみたい! 伊黒さん、あのお花、素敵じゃない?」
伊黒:「(声色が変わり優しく)ああ……とても綺麗だ、甘露寺。だが、君の笑顔の方がその花よりも数万倍美しいがな。」
甘露寺:「ええ~っ!? いやだぁ伊黒さんったら、もうっ♡(照)」
しのぶ:「……はいはい、ご馳走様です。さて、冨岡さん。あちらのお二人はいい雰囲気ですが、私たちはどうしましょうか。せっかくですから、気の利いたコメントの一つでもしてください。」
冨岡:「……風車だな。」
しのぶ:「見ればわかります。もっとこう、情緒とかないんですか? 『風が運ぶ季節の香り』とか。」
冨岡:「……風が強い。髪が乱れる。」
しのぶ:「はぁ……。貴方とデートに来る人が可哀想になってきました。とりあえず、あっちのベンチで鳩にエサでもあげていてください。」
ららぽーとTOKYO-BAY
(SE:場面転換・賑やかなショッピングモールの環境音)
甘露寺:「続いては~! 『ららぽーとTOKYO-BAY』に来ました! すごいのよ、お店がいーっぱいあるの!」
伊黒:「甘露寺、足元に気をつけろ。人が多い。……チッ、どいつもこいつも甘露寺をジロジロと……鏑丸、威嚇しておけ。」
甘露寺:「あっ! クレープ屋さんがあるわ! 伊黒さん、一緒に食べましょ! 半分こ!」
伊黒:「ああ、勿論だ。君が望むなら店ごと買い占めてもいい。」
冨岡:「(ボソッと)……俺は、鮭大根がある店を探す。」
しのぶ:「冨岡さん、ここはオシャレなショッピングモールです。鮭大根はありません。あきらめてタピオカでも飲んで喉を詰まらせてはいかがですか?」
冨岡:「……タピオカ? 魚の卵か?」
しのぶ:「(ニコリ)ええ、そうですね。ぜひ一番大きいサイズを一気飲みしてください。」
船橋の梨
(SE:場面転換・夕暮れの海岸風の音)
甘露寺:「最後は**『船橋の梨』**をデザートに頂いちゃいます! シャキシャキして甘くて、最高においし~い♡」
伊黒:「甘露寺が幸せそうで何よりだ。……おい冨岡、貴様さっきから梨を無言で凝視しているが、何なのだ。気味が悪い。」
冨岡:「……切ってくれないと、食べられない。」
しのぶ:「あらあら、水柱ともあろうお方が、梨一つ自分で剥けないんですか? 甘露寺さんは伊黒さんに剥いてもらってますけど、貴方は自分でやってくださいね。」
冨岡:「……(シュンとして、日輪刀の柄に手をかける)」
しのぶ:「ちょっと! ここで『凪』を使って梨をスライスしようとするのはやめてください! 通報されますよ!」
甘露寺:「ふふっ、みんなで食べると美味しいわねぇ! 冨岡さんも、はい、あーん♡」
冨岡:「……!?(動揺)」
伊黒:「(殺気)……冨岡ァ。甘露寺の手料理ならぬ手渡し梨を……貴様、後で覚悟しておけよ。」
冨岡:「……(モグモグ)……甘い。」
しのぶ:「あら、冨岡さんが少し笑ったような気がしますね。気色が悪い。」
エンディング
(SE:エンディングテーマ)
甘露寺:「というわけで、船橋デートスペシャル、楽しんでいただけたかしら? 私はお腹いっぱいで胸いっぱいです!」
伊黒:「甘露寺が楽しかったなら、それが全てだ。……帰りは俺が送る。冨岡は置いていく。」
冨岡:「……俺はまだ、梨を食べている。」
しのぶ:「それではリスナーの皆さん、また次回の放送でお会いしましょう。冨岡さんは迷子センターに預けてから帰ります。さようなら~」
全員:「さようなら~!」(冨岡のみ無言)
(SE:フェードアウト)
おまけ


