衝撃の通販番組、京都のフットサル界を揺るがす!「ええっ、あのチームのチケットが、ほら貝付きで980円!?」

(※この記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません)

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ジャ○ネット方式導入で、freymarsの観客動員がV字回復へ

【京都発】通信販売大手の番組構成が、まさかのスポーツ興行界に進出した。京都を拠点とするフットサルチーム「freymars(フレイマーズ)」は16日、次節ホームゲームのチケット販売において、テレビショッピングの手法を全面的に導入した特別番組「激闘!お茶の間ショッピング」を放送した。そのあまりに強引かつ魅力的なセールストークに、放送直後から問い合わせが殺到しているという。

番組では、お馴染みのスタジオセットに酷似した空間に、やたらと声の通るMC、タカタ・レプリカ氏が登場。フットサルチケットとは思えないアプローチで視聴者の心を鷲掴みにした。以下は、その衝撃の放送内容の抜粋である。


MC(タカタ氏風の高音で): 「さあ皆さん!今週末のご予定、もうお決まりでしょうかっ!? 『京都といえばお寺巡り』『抹茶スイーツで一服』……いやいやいや! そんな週末、もう飽き飽きしてませんかぁーっ!?(ドンッ!と机を叩く音)

刺激が足りない!もっと熱くなりたい! そんな皆様の『心の隙間』を埋める、とっておきの商品を今日はご紹介します!

それがこちら! 京都のフットサルチーム『freymars』ホームゲーム観戦チケットです!(ジャジャン!)

ただのフットサルじゃありませんよ。見てください、この昨シーズンの奇跡のプレーを!」

(※画面切り替わり:選手がボールの上で逆立ちしながら高速回転し、そのままゴールネットを突き破る合成映像が流れる)

MC: 「すごーい!見ていただけましたか!?これぞ京都秘伝の『金閣寺スピンシュート』! 会場の熱気で、近くの鴨川の水がお湯になったという伝説もあるんです! この非日常の興奮、生で味わいたくありませんか!?」

アシスタント(驚いた顔で): 「ええーっ!でも、そんなすごい試合、お高いんでしょう~?」

MC: 「はい、そうなんです!通常、このエキサイティングなS席チケット、メーカー希望小売価格……じゃなかった、通常価格はなんと5,000円もするんです!

で・す・が! 今日はfreymarsの選手たちが『もっと僕たちを見てほしい!』と泣いて頼みに来ましたので! 今回テレビをご覧の皆様だけに、特別価格をご用意しました!

通常5,000円のところ……9・8・0円! きゅーひゃくはちじゅーえん! 税込980円でご提供いたしまーす!!(歓声のSE)」

アシスタント: 「キャー!やっすーい!信じられなーい!」

MC: 「まだ終わりませんよ! 今、放送終了後30分以内にお申し込みいただいた方全員に! なんと、『選手全員のサイン入り生八ツ橋(ニッキ味)』! さらに!試合中に吹くと審判に怒られるかもしれない『応援用ほら貝(プラスチック製)』! この豪華2点もお付けして、お値段据え置き980円です!!」

アシスタント: 「ええーっ!ほら貝まで!?社長、大丈夫なんですか!?」

MC: 「もう利益度外視です! ただし、限定50席! なくなり次第終了となります! さあ、今すぐお電話ください!オペレーターが(一人で)お待ちしておりまーす!」

(※お馴染みのジングルと共に、手書きのフリップに書かれた携帯番号が大写しになる)


番組終了後、freymarsの広報担当者は「あの合成映像を作るのに予算の全てを使い果たした。チケットが売れなければチームは解散だ」と青ざめた表情で語った。

一方、放送を見ていた京都市在住の男性(50代)は、「ほら貝欲しさに思わず電話しそうになったが、冷静に考えたらフットサルのルールも知らなかった。あと、電話番号が個人の携帯っぽくて怖かった」とコメントした。

フットサル情報(オマージュ・謝辞)
フレイマーズ

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