【大阪】 環境省と独立行政法人「日本未来生活研究機構」は、共同で「2030年までに消滅する文化・習慣リスト」を発表した。リストには、過去20年間で急激に姿を消しつつあるものが多く含まれており、特に「レジ袋」が「絶滅危惧種」として指定される可能性が浮上している。研究機構の木村所長は「人々の生活様式は、テクノロジーと社会意識の変化によって、劇的に、そして予想以上のスピードで変わっていく」と分析している。
1. レジ袋の使用

日本のスーパーやコンビニで当たり前だったプラスチック製のレジ袋が、2030年までにはほぼ完全に姿を消す。その主な要因は、政府主導の「スマート・ショッピング・ネットワーク」の全国展開だ。このシステムでは、消費者はスマホをかざすだけで買い物を完了でき、購入した商品はAIが自動で仕分け、ドローンが自宅まで配送する。もはや買い物袋そのものが不要になるため、レジ袋は「環境の敵」というレッテルを貼られたまま、歴史の教科書に載る存在となるだろう。
2. 写真の「自撮り」

スマートフォンのカメラ機能が飛躍的に進化し、自撮りの概念そのものが変わる。2028年に発売が予定されている新型スマホには、ユーザーの瞳孔をスキャンし、意識した方向にある景色を自動で撮影する「視線ショット機能」が搭載される。これにより、ユーザーはスマホを構えることなく、心のままに「瞬間」を切り取ることが可能になる。「自撮り棒」も、もはや博物館の展示品となる日が近いとされている。
3. 名刺交換

ビジネスの世界に深く根付いてきた名刺交換も、デジタル化の波に飲まれて消滅する。その代わりとなるのが、指紋認証と連動した「生体情報名刺」だ。相手と握手をするだけで、互いの職歴、スキル、連絡先といった情報が、スマートウォッチやコンタクトレンズ型デバイスに自動で転送される。これにより、紙の無駄をなくすだけでなく、名刺入れを忘れるという悲劇も防げる