大阪市此花区にあるテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は、毎年大好評を博しているハロウィンイベント「ハロウィーン・ホラー・ナイト」のゾンビダンス部門を独立させ、新会社「ユニバーサル・エンターテインメント・ゾンビーズ」(UEZs)を設立することを発表した。
USJの運営会社は、ゾンビダンスがもはやパーク内のアトラクションという枠を超え、ひとつのエンターテインメント・ジャンルとして確立されつつあるとの認識を示した。これに伴い、UEZsはダンサーや振付師の育成、さらには企業や自治体のイベントへのゾンビダンサー派遣事業を本格的に展開する予定だ。
新会社UEZsのCEOに就任が決定しているUSJの敏腕プロデューサー、デビット・K・ブラウン氏は、記者会見で「もはや我々のゾンビは、ただの『踊る死体』ではありません。彼らは社会を『踊らせる存在』へと進化するのです」と熱く語った。
「踊る人手不足」問題、ゾンビたちが解決か?
新会社の事業計画によると、UEZsは来春から早速、「ゾンビde盆踊り」や「社内運動会でゾンビ綱引き」といったユニークなサービスを提供開始する。すでに多くの企業や地方自治体から問い合わせが殺到しているという。
特に注目されているのが、深刻な人手不足に悩む企業へのソリューションだ。UEZsが提供する「ゾンビde新人研修」プログラムでは、新入社員がゾンビに扮したダンサーたちとダンスを通じてチームビルディングを学ぶ。これにより、コミュニケーション能力と危機管理能力の向上が期待できるとのことだ。
一部では「ゾンビに仕事を取られる」という懸念の声も上がっているが、ブラウンCEOは「彼らはあくまでエンターテインメント。日本の労働人口を奪うことはありません。むしろ、新たなエンターテインメント労働力を創造するのです」と、この懸念を一笑に付した。
USJのゾンビたちは、パークを飛び出し、日本の社会に新たな風を巻き起こす存在となるかもしれない。今後の彼らの活躍に期待したい。

