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~「いいね」連打は脳の快感物質に依存? 新たな「承認欲求依存症」か~
【マサチューセッツ発】ソーシャルメディア行動学の権威であるマサチューセッツ工科大学(MIT)デジタル心理学研究所のケネス・B・ドゥルース博士率いる研究チームは12日、ショート動画プラットフォーム「TikTok」において、動画の内容をほとんど見ずに「適当にいいね」を押す利用者の行動パターンを科学的に分析し、その「見分け方」に関する画期的な研究結果を発表しました。
🚨 判別率98.7%! 適当「いいね」利用者の3つの行動パターン
ドゥルース博士らは、AI画像認識技術と特殊な視線追跡アルゴリズムを組み合わせ、10万件以上のTikTok動画と利用者の反応を解析。その結果、「無差別いいね」を行う利用者は、そうでない利用者と比べて、統計的に有意な以下の3つの特異的な行動パターンを示すことを突き止めました。
| 行動パターン | 特徴 | 科学的根拠 |
| ① スクロール速度の異常 | 1本の動画に対する滞在時間が平均0.8秒を下回る。 動画視聴に必要な最低限の時間を大幅に無視。 | ドゥルースの「即時スクロール指数」が 平均値の3$\sigma$(シグマ)を超過。 |
| ② ハートマークへの異常な執着 | 画面内の「いいね」ボタン(ハートマーク)の特定座標に、 視線が0.1秒以上集中する傾向。 動画自体の内容やキャプションには視線が移動しない。 | 脳機能イメージング(fMRI)により、 ハートマークの認識時に報酬系(側坐核)が活性化。 |
| ③ コメント欄の完全無視 | スクロールする際、画面下部のコメント欄が一度も視線に入らない。 エンゲージメントへの興味がゼロ。 | 「コメント欄認知回避スコア」が極めて高いことを確認。 |
ドゥルース博士は、「彼らは動画を見ているのではなく、『いいね』という行為自体がもたらす一瞬の刺激と達成感を求めている。これは、TikTok側がユーザーに『いいね』を返すことで生まれる報酬快感ループに無意識に依存している可能性が高い」と指摘し、「これは『承認欲求依存症』の新たなデジタル形態かもしれない」と警鐘を鳴らしています。
🔬 今後の研究:無差別「いいね」がメンタルヘルスに与える影響
研究チームは今後、この「いいね連打」行動が利用者の集中力やメンタルヘルスに与える長期的な影響について分析を進める予定です。

